Happiness is overcoming your fears
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 Koenji Raining


 道半ばに在りて

 ぼんやりした頭で雑事をこなし、家に帰る途中、意を決した感を漲らせつつ裸のフォークギターを片手に凛然と広場に向かう兄ちゃんとすれ違う。至っている、若気が。それもちょっと気を失いたくなる程に高円寺的なメソッドでもって。

 手短に言うと、地震にあいましてん。なんかゆらゆらするなぁ、病み上がりだからかなぁと思っていたら、飲み物の表面がゆらゆらしており、「あれ? 揺れてるね?」と隣と確認しているうちに引出が勝手に開閉し始め、焦点も合わないぐらいの揺れが。

 なんだかふわふわした現実感の中、近くの公園に避難すると、身も世もないとばかりに泣き叫ぶ外国人の子供。ましてや地震なれしていない外国人、ましてや子供。「この混乱に乗じて、あの滑り台、やってみてぇな」と隣の誰かが呟く。見ると小さい子を抱いた若いお母さんがスーッと滑り降りている。

 う~ん、子供をあやす方法としては、どうだろう?

 ええ、エンドユーザのマネージャーが公園に到着した時、我々は「何こんなところで遊んでんだ!」ってアテレコして楽しみ、何だかんだあって解散。取り合えず、徒歩で何とか家を目指す。12キロなら徒歩圏内……とは言え、冷え込みと土地勘のなさと一人ではないこともあり、何とか知恵を絞ることに。散々っぱら迷い、休憩に呑み屋に入ればそこはしゃれおつなバーで激しく肩身が狭かったり。

 後輩君共々咳が止まらなくなったり、足の感覚がなくなってきたり、さらには携帯端末のバッテリーが切れそうになってきたところで、丸の内線が走り始めたという報が入ったのが午前1時。ダメもとで向かう。もう終電が終わってるかも知れない。そうでなくても人がいっぱいで乗れないかも知れない。駅員さんに恐る恐る尋ねる。

「はい。乗れますよ。今日は終夜運行です」

 その語調は矜持に障ったときの語調に似ていた。「人を運ぶと決め、その仕事をやり抜く覚悟在り。むしろその気遣いこそが恥」とのみ響きましたため、私たち、「すげぇ、本当に帰れちゃうよ」と。そのようであったからこそ、気分が悪くなったご婦人を、我々微力ながらもお助け申す。Tweetにて近所のクレープ屋さんが避難所として場所を開放していることを知る。曰く「水と暖房とクレープあります」

 クレープ……。

 もちろん、私が体験したのはただの不便以上ではない。今なお頑張り続けている人は数多くいる。故人を悼む暇もない苦しみの中にある人もいる。家族や自分自身の危険を脇に置いて頑張り続けてくれているインフラに従事している人たちには、何とお礼を言っていいかわからない。被災地とは何の関係もないところの人たちもリソースを廻そうとしてくれている。

 あの。リソースが余ってる人にお願い。Noblesse Obligeを何の衒いもなく、それと知らず実行出来ちゃう人が普通に何千人もいるという事態は、何て言うか破格に無茶苦茶なことで、数多くの賢人が、そりゃもうそれを語るだけで殺されちゃうような時代でも、ずっと捨てきらずに夢見たりあまつさえ書いたりしてきたことであることを時々想像してみて下さい。どうか我々が普通に整然として在る勇気を持ち続けることが出来ますように。

HAPPINESS IS OVERCOMING YOUR FEARS.
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2011⁄03⁄15 21:00 カテゴリー:探検! 誰かの町 comment(0) trackback(0)











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