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 引用033 『龍盤七朝 ケルベロス』


 ひとりの人間の身にはあまりにも大きすぎるものを背負い、あるいは失い、自分の人生の帳尻を合わせることができなくなった者が、過去と未来を一度に振り捨て、その瞬間のみに生きる人でないものになる。

 目の前の娘は、その最たるものだ。

 天下がどうのといった御託は、はたから見れば、まじめに取り合うのも馬鹿らしい大与太だ。だが、背負ってしまった本人にとっては、それは恐ろしい呪縛となる。

 天下と引き替えでなければ、おのれがおのれであることを許されない。それはつまり、生きている間、常におのれを否定され続けているということだ。

 それゆえこの娘は、あまりにも容易にすべてを捨てて、一匹の魔物となる。一片の刃となる。形のない、何者でもないものとなる。

  古橋秀之/『龍盤七朝 ケルベロス 壱』pp.97-98





2010⁄01⁄23 21:00 カテゴリー:引用、もしくは考えるべきこと comment(0) trackback(0)











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