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 Why So Serious? 『イースタン・プロミス』


Vigo

『イースタン・プロミス』

 もっと! もっとノワール分を! 今度はロシアン・マフィアの映画を見てみたよ。"Yakuza! Yakuza! Yakuza!"って曲がございましてね(ABIGAIL最高!)、ええ、もうヴィゴ・モーテンセンがヤクザにしか見えない。『ゴッドファーザー』のマフィア勢と比べ、泥臭い暴力/地に足着いた人体破壊が得意そう。怖すぎる。題名の「イースタン・プロミス」ってのは人身売買のことだそうだ。

 ヴィゴ・モーテンセン、好きな家事は皿洗い、好きな食べ物はチョコレートだって。

 初っ端からわりと丁寧な人体のヌラヌラ神秘描写などあり、晩御飯見ながらじゃなくて本当によかったと思ったのだけど、そう言えば監督がデイヴィッド・クローネンバーグだ。しまった、また変態の類だ。『イグジステンズ』あたりもヌルヌルヌラヌラの極致だったような。

 確か、仮想現実を題材にした話だったハズが、『マトリックス』とかのようにメカメカしいものでは一切なく、へそだか何だったかに小腸っぽい管を通して妄想の世界にダイヴするという、「いつもいつもどうしておまえはそうなんだ!」と呆れるような、映画を観てるのか誰かの粘膜観てるのか解らないような作品だったと思う。ごめん、そこまで酷くなかった気もする。

 なんにせよ。魚料理だったか魚の死骸だったかを組み合わせ、そこから人の歯を発射するという、変態が持ち前の変態脳を変態的に駆使したファンタスティックな銃が出てきたと思うから、クローネンバーグ監督と趣味を共有出来る特殊なお友達はご照覧のほどを。

 えー、今回観たのは『イースタン・プロミス』でした。1人の少女が死に、彼女の子供とロシア語で記された手記が残された。それを巡ってのお話。助産婦さんと「ただの運転手だ」と称するニコライ(全身刺青のヴィゴ・モーテンセン)、そしてロシアマフィア<法の泥棒>の愉快な面々(揃いも揃って下衆)が物語を回す。

 ロンドンの湿って底冷えするような町並みが美しく、マフィアの経営するレストランの豪奢な内装と温かそうな料理が心の底からホッとさせる。白髪で背筋の伸びた、福々しいお爺さんの深い声もなんだか安心する。そこは弱者を執拗にいたぶる連中の巣窟であるわけだが。

「私が手記を訳して君のうちに郵送しよう。住所を教えてくれ」
「わたしが取りに来ます」
「そうか。じゃあ帰りは送るよ」
「近くです」

 ここら辺の膿が滲み出るような不吉さよ。そういう忌々しさのようなものが常に奥底で鳴り響いており、目には見えないけれど、登場人物それぞれがそれぞれの仕方で、その中心に向かって吸い込まれていく。儚く、おぞましい。周囲に何かを分け与えられる状態を<富>とするなら、その欠乏である<貧しさ>がどのように人に働きかけるかの、一つの端的な形だったように思う。ラストの余韻も見事なもの。

 <法の泥棒>組の人たちは誰にも膝を着かぬという意志を表すために膝に星の刺青を入れるそうな。ヴィゴ兄貴似合いすぎる。倫理的な是非はさておきメロメロだ。無骨な優しさと品良くスーツを着こなすも鋼のような暴力が滲み出る様、よく訓練されたドーベルマンのような佇まい、サウナでの全てさらけ出した(文字通り全部だ)全裸バトル……もうヴィゴ兄貴になら一夜を託してもいい。





2010⁄01⁄05 09:00 カテゴリー:感想と雑感 comment(0) trackback(0)











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