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 That's my soul up there


 『インランド・エンパイア』凄かった!

 モノクロームの薄暗く長いホテルの廊下に顔がぼやけて見えない男女が立っていて何かを話している。部屋に入ってダーティ・トークが始まったかと思えば画面は砂嵐に覆われ、それが女の子の見ているテレビだと解る。女の子はポロポロ涙を流している。砂嵐がじょじょに風景に変わり、ある部屋が映し出される。

 そこでは3人のウサギ人間が話している。女性ウサギ人間と思しき声のあと、必ずスタジオ内でわざとらしい笑い声が上がる。それを見てポロポロと涙を零す女の子。男性ウサギ人間が部屋の外に出ると、そこはホテルのロビーのような瀟洒な空間。椅子が3つ。ガラの悪い男がその椅子のうち2つにフェード・インする。ポーランド語で何事か喋っている……。

 こんな混沌を開始5分に満たない時点で詰め込まれ、あっと言う間に振り落とされる。パンフレットには「物語は四重構造」と書いてあったが、私が見た限り、九重構造から十二重構造あった気がする。しかもそのそれぞれのレイヤーが、メビウスの輪のように捩れて接合されていたりするから、もう脳のジンジンがとまらない。

 『インランド・エンパイア』に関して。あれは<孤独の巫女の地獄巡り>なのではないかと思った。主人公はひょんなことからそのロールに名指しされ、無理解や恐怖や不安や劣等感や嘲弄や……そんな悪夢の遍歴を辿るのだが、それがある種の通過儀礼のように思えてならない。

 「未払いの請求書」「9時45分」「夜中過ぎ」「動物を馴らすのが上手い」などといった符号によって時空間が捩れる形で繰り返される悪夢こそ、<何かを隠す身振り>ではないか。<抑圧されたものは回帰する>という言葉があるけれど、何かを隠しているということは、そこに何か抑圧されたものがあるわけで、トポロジカルにこう……。

 「お前リンチを理解したと思ったろ? おしおきに今から『ロコモーション』見せてやる」とは伊集院光がこの映画を評した言葉。私、生まれて初めて映画のパンフレットとか買っちゃったよ。以下にデヴィッド・リンチのインタビューを引用する。

――この映画に出てくる3匹のウサギについて説明してください。
デヴィッド・リンチ それは出来ない。

 Garden Cinema Express『David Lynch's INLAND EMPIRE』p.38





2007⁄10⁄19 00:37 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(2) trackback(0)











コメント



リンチもクローネンバーグも、バーホーベンになっちまえ!
(2007/10/19 02:23) URL | バ[ 編集]


ああ、もうすべてが西部劇になってしまう……。
(2007/10/19 18:58) URL | ゆ[ 編集]



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