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 引用008 『ピカルディの薔薇』


 おれは、餓えていないと南国洞はいった。今のおれを満たしているもの、ハナの老人を倦ませたもの、そして南国洞が得られなかったもの……彼はけっきょく気づかなかった。小手先の知恵ではない。運や風向きでも、またなにかを捧げて手に入れるものでもない。血と泥にまみれながらの道程そのものなのだ、表現とは。

「さて」とおれは家人を振り返り、「仕事に戻る。忙しくなかったらお茶を淹れてくれ。おれはいいものを書いて、家賃を稼いで……いつかすこしは贅沢もしよう。そういう冒険だよ」
 彼女は小首を傾げて、家のなかに入っていった。桃色のセーターの残像におれはささやきかけた。「大冒険だ」

  津原泰水/『ピカルディの薔薇』p.213





2007⁄10⁄12 00:50 カテゴリー:引用、もしくは考えるべきこと comment(0) trackback(0)











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