Happiness is overcoming your fears
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 That's my soul up there


 獣は火を避ける。それはGも同様であるらしい。

 ある暑い晩、「怖い」と泣く佳い人を「何も心配いらないよ」と電話でなだめたあと、ぼんやり本を読んでいたら、部屋の中でビニールがガシャリと音を立てた。ラップ音がただの家鳴りであったりするように、私は基本的にその類の話に関してあまりこの世ならぬものの介入を信じていない。

 信じていないと言うか、この世の原理で説明出来るものであるなら、この世の原理で処理すればいいと無理矢理自分を納得させている節がなきにしもあらずだが(だって怖いもん)。しかしこの度はまことに遺憾ながらこの世ならぬものの介入などではなく、不吉な黒い虫の仕業だったので、手もなく恐慌を来たす<抹消記号付きの主体>であるところの私だ。

 部屋を明るくし、箒と殺虫剤で武装し、隙を見せるのを待つこと4時間。明日も仕事でいい加減頭がグラグラするのだが、電気を消したら物音がするのだ。四股を踏んで部屋を揺らしてみても無駄で、ひょっとして物音は私の幻聴じゃないかと思われ始めたそのとき!「灯りを点けて寝ればいいんじゃないか」と天啓が私を射抜いた。

 かくて外敵から身を守るために灯りを点けて寝る生活は続く。灯りの元にいる限り、外敵から安全である。この思いなしが全ての慎ましい暗がりを光の元に引き摺り出し、繭のような全体性に対するオブセッションを呼び込む。これこそが、2000年の永きに渡りヨーロッパを精神の奥底から蝕んできた病理である!

 ダイナミックに話が逸れた。ともあれ、いざ寝らんとするその時間に一番神経が張り詰める生活に身も心もボロボロに擦り切れ、「もういいコロス」という言葉を口の中で転がしながら、出勤前の貴重な時間を使ってバルサンを買い、そして部屋をガス室にしてやったわい。これこそが、ヨーロッパの……。

 部屋に帰ってみると全ての音や気配が失せて、死よりも静か。





2007⁄10⁄03 00:20 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(2) trackback(0)











コメント



「お友達申請」の方法がわからないよ~。
わたしお友達になる!
(2007/10/05 15:12) URL | み[ 編集]


どうやらFC2のblogじゃないとお友達申請できないらしいぞ!
(2007/10/05 22:52) URL | ゆ[ 編集]



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職にちょっと馴れてみれば
即「還俗した」などと抜かしてみる。


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