Happiness is overcoming your fears
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 引用004 『パニックの手』


 絶望は何色だろうと考えたことがある。灰色? たしかに絶望を味わっている視界は色彩感に乏しく、あとで思い返せば灰色としか表現しえない。しかしその視界は、どこかに安堵を見出そうとしている飢えた視界でもある。飢えは希望と友達だ。というより希望があるからこそ人は絶望するのであって、となれば灰色は程遠い。真っ黒か? あおぐろい闇の色か? もっともらしい答えだが、私見によればそれはむしろ決心の色だ。盲信と疾走の色と言ってもいい。でなくてはなんで芸術を志す若者たちがああも上から下まで真っ黒いのか説明がつかない。

 自分なりの答が得られたと感じたのは、まさにクリムトの複製を眺めていた時だ。金色。視界を塗り込めて無抵抗を強いる、硬く不透明な輝きこそ絶望にふさわしい。現実から締め出された瞬間の、ドアの色に。

  ジョナサン・キャロル/『パニックの手』p.278 津原泰水の解説より。





2007⁄10⁄01 00:15 カテゴリー:引用、もしくは考えるべきこと comment(0) trackback(0)











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