Happiness is overcoming your fears
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 That's my soul up there


 いや、待て待て待て。

結局ぼくらは金魚鉢を泳ぐ2つの迷子の魂で、
いつもの地を走りぬけ、
手に入れたものはと言えばいつもの恐怖だけじゃないか


 目当ての本を探しに行ったはずが、他の本の表紙に目が吸い寄せられ、その本と共に帰宅することとなり、何故か抱えている問題を解決するための糸口だとかか書かれていたりする超自然的な現象をして「本に呼ばれる」と言いますよ。無意識など悪魔に食われろ。

 友人から魂を削りながら生きていく40代がステキ、との啓示を得て、『三月のライオン』を読む。島田さんKawaiiよ島田さん。貧相なナリして「無傷では決して辿り着けるわけもない世界」を「独り両足をふみしめて往く人」とか、もう……もう辛抱たまらぬ! 飢えた魂に貪り喰われる命! 欲望に灼かれ、亡者のようになりながらも前へと進むその姿!

 そして香子に私はとても強い警戒心を抱いているよ。主にその毒婦っぷりに。どれぐらい毒婦かって言うとね。連載が続くにつれ、なんとなくそいつの望まぬ妊娠/出産 or 堕胎か流産のほうに話がシフトしちゃって、その結果下記のような事態になりそうなぐらいの毒婦。

「このマンガさ、最初は将棋やってたよね」
「w」

 いや、人物造型的に文句があるわけでも、よもや出産関係を軽んじてるわけでもなくてね。他の作品でしてくれよ。将棋指させてやってくれよ。「ああ俺より強いヤツがいる/俺より努力した人間がいる/俺は独りぼっちじゃないんだ」って言葉に助けられてんだよ、こっちは。前の会社の上司が、私が資格試験にパスした時、もう身も世もなく喜んだのはこういうことなんだよ、きっと。

 今の会社の水準と較べると、私ときたらちょっとガリ勉気味に勉強しているのだけど、どうにも「○○みたいですよ?」的なトーンが抜けず、苛立たれることがある。こっちからしてみりゃ、10年も仕事してて何でこんなこと知らねぇんだ、とか、よくその程度のスキルで偉そうに出来るよな、とか思っちゃうんだけど、それ、ちょっとズレてるかも。

 仕事を始めてからというもの、私と共にあったのは常に焦りと恐怖と無力感と徒労感だけであったような気がする(ブラック企業の生き残りをナメんなよ)。だから沢山勉強しているんだけど、適切な自己評価と思っていたものは、慎みだとか思っていたものは、それは誠実さではなく怠惰と臆病ではなかろうか。

 きっとIT関係で初見殺しの問題は無くならなくて(無くなっていれば問題解決など必要ない。自動化出来る)、恐ろしいままなのだろうけれど、だからこそお仕事の依頼が来るのだし。きっと立つべき場所はそこなのでしょう。「エロールは賢き神だな。人間を弱く造った。弱いからこそ、知恵がいる、勇気がいる」

知恵がいる、勇気がいる。
知恵がいる、勇気がいる。



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2010⁄09⁄30 21:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(0) trackback(0)







 Koenji Raining


 確かレジスタンスに身を投じて死んだ青年の話だったと思う。

 駅の近くに喫煙所と、なんか憩いの場的なものがあるのだけど、そこで家族連れがバンド演奏をしていた。お母さんがピアノ、お父さんがギター、子供3人がヴォーカル、1人がサックス。渋い編成にてお送りする日曜日の昼下がり。

 ただ、歌われる詩がやや剣呑で「悪を打ち負かす」とか「あの方」とかが出てくる。いいえこれはHeavy Metalではありません。私は特定の宗教の信仰者ではないので、ここから先は、人んちにとやかく文句をつける類の物言いになって申し訳ないけれど。

 「学校で教えられているキリスト教は嘘っぱちだった。本当の信仰は絶えず自らを点検する、厳しく不確かな生き方なんだ」って言ってのはレジスタンス活動で死んだ青年だったと思うし、それこそシモーヌ・ヴェイユのようなチート級の信仰者もいることだし、おどれレヴィナス先輩が<テクスト>ちゅうたら旧約聖書だろうがボケがぁ、な世界なのだし。

 信仰を得る喜びってのは、そのようなものなんじゃないかって思っていて、えぇと、つまり、人より多く受難する者/人より重い枷を背負う者が、死に物狂いで地獄のような思考の隘路を抜けた先の、その閃光のような、しかし、ただ閃光でしかない明察こそが、最も尊いものなのではないかと本当に勝手に思っていて、その綿飴のように幸福で美しいメロディを聞きながら「それは安らぎではない、弛緩だ」と、こう……うぅ。

 恐ろしいCDばかり扱っている恐ろしいCD屋さん、BASEに行ってきたよ! 店番をしていたのが物静かな小さいお姉さんだったので真剣に恐れる。刺青が入っていない者が潜ったら警報がなり、イカついモヒカンの男にチャラ男扱いされながら蹴り出されるとかのほうがまだよかった。

あの小さい頭の中にRawなHateやNauseaが詰まっているかと思うと。
あの小さい頭の中にRawなHateやNauseaが詰まっているかと思うと。





2010⁄09⁄28 21:00 カテゴリー:探検! 誰かの町 comment(0) trackback(0)







 That's my soul up there


怒りや悲しみにそっと
手をあてて唱えましょう
恐ろしい姿になる前に
還りなさい、嘆きの空


 なんか今年、仕事でもプライベートでも人間のダークサイドばかりにお目にかかることが多い気がして、せっかくの休日であっても部屋で大の字になったりもする。てめぇちくしょう神めー。人類は試練積めば積むほど乗り越えてくるマゾヒストばかりじゃないってこと、教えてやるー。拗ねて色と欲のみに生きる小悪党になってやるー。

 遣り切れないのは自分もそのダークサイドってヤツを存分に備えている点で、さ。そのようなものを容れる身体が、まがりなりにも人間の形をしているのが不思議だ。もっとこう、ファイナル・ファンタジーのラスボスとかみたいな、こう、グロテスクな混沌とかでよくないか? ……かっこいい!

 上流工程だかに進んで、仕事の質がやや変わったからなのか、そういう体質の職場だからなのか、年齢的にそうなのか、住んでるところがそうなのかは、判らないけれど。もう、目をジャブジャブ洗うか脳みそをショットガンで吹き飛ばして泥沼みたいなそれを天日乾ししたりしたくなるようなことを日々見聞きす。

 利益と自意識の腐臭渦巻くプロジェクトをよっこらしょと整地したり、落とし所を見つけたり、そういうことを求められているらしい。何故社会/会社が私にそのような仕事をさせようと思うのか、ちょっとよく解らない。すぐ天啓に打たれて忘我の境地に至るタイプの私に適性のある仕事だとは思えないが。

 ただ、他の連中のやり方見てると「そんなだったら私がするし」とか、思ったりもする。

 この業界、とっびきりの病的なサディストでも、「やっぱりSEやっててさ、一番嬉しいのって、お客さんに『いいね!』って言ってもらうことだよ」とぽわわって甘い夢の途中のような顔する。ええ、私の師の話ですが。でもそこには技術だけでは辿り着けない。それでは手札が絶望的に足りない。

 彼が純粋な技術の話をするとき、子供のような顔をするのは、そういうことだったのかも知れないなーって、最近思いますよ。本当に大切なものは何かと聞いたとき「体力」って言ったのも、「俺に勤まったんだからさぁ、お前にも出来るよ」と冷笑的に振舞っていたことも、なんかこう、やれやれ……理想主義者の働き者め。教えてくれた人に忠実であるべきで、そっちに舵を切るべき、私は。あーもーあーもー! 知ってるよ、世界が総体としては美しいことぐらい!

私は私がただ一筋の雷火であればよかった。
私は私がただ一筋の雷火であればよかった。





2010⁄09⁄26 21:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(0) trackback(0)







 引用036 『崩壊』


砂埃が宙に舞っている
一つの物語の終わったところに

あなたは知ったか
折り重なった石の死である
空気を容れぬ肺臓である
私は希望よりはむしろ絶望を埋葬した
幸いあなたは誤解するほど
よく聞いていなかったが

あなたの眼窩には一滴の涙がある
砂埃にも汚れない祝福された液体がある

私は影の木の実にすぎなかった
今では判読しがたい碑銘である
廃墟にとぐろを巻いて眠れば
もはやまぶしく舌が燃えあがることもない

  多田智満子/『崩壊』





2010⁄09⁄24 21:00 カテゴリー:引用、もしくは考えるべきこと comment(0) trackback(0)







 That's my soul up there


 某所で毎日呟いているのだけど、Death March中なのよー。

 毎日終電様/頻発する仕様変更/足並みの揃わないチーム連携/作業の永遠の手戻りに疲弊するメンバー/暗躍するマネージャ/タオルを投げるリーダー/飛んで行くタオルをキャッチしてコーナーに座らされ、すげー水とかかけられている私たち(まだ戦えというのか)……楽しいなぁ! 楽しいなぁ!

「なんか、毎年夏に灼かれてるよね」
「熾天使だからね」

 実際に人が死んだりする(某所では競技/エクストリームスポーツとして見なす場合も多い、との説明も)から、ほどほどにな。私は公園で、幼稚園の運動会を見ながらタバコ吸ったりしますよ。あの子たち、途中で集中力が切れて完走できない。すぐ鳩とかに気を取られて立ち止まっちゃう。年長さんになるとちょっとしっかりしてくる。こうやって人は人になっていくのね。

 さてもさて、そんな最中。作業の遅れをひた隠しにしているチームが(いくつか)あると聞いた。どうやら他のチームが潰れてプロジェクト自体がなくなるまでのチキンレースが始まっている模様。すげーな、物作り大国。そこにおいても我々のチームは健気にお客様のために働いておりますよ。「俺、そういう政治、大嫌いだから、さ」とは旗振り役のSEの弁。

 この人が頑張るってんなら、頑張るかぁ。そもそもさ、政治的な何かを嫌う我々はピュア正直に進捗が遅れており、仕事量がもうパッツンパッツンです、と報告しているため、上記チキンレースは事実上、当チームがいつ瓦解するかにより決まる……と目されているわけで、そんな雑な倫理観が気に入らないんだよ。負けるものかよ。

 でも進捗報告資料に「何から手をつけていいか判らないような状況です」とか「誰が味方かわかりません」とか、そういうこと書いちゃおうかなって冗談で言ってたと思ったら大真面目にそう書いちゃって(公的な書類なのに!)、あまつさえ、会議を寝坊でサボタージュ。プロジェクトに激震が走る! その遺書のような資料を鎮痛な面持ちで黙読するマネージャたち。散々に戯画的。

Fate has driven you forward.
Fate has driven you forward.





2010⁄09⁄22 21:02 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(0) trackback(0)







 That's my soul up there


 熱くも冷たくもないないから私はお前を……神、変なもの口に入れないで! ペッして!

 それは枯れて痩せた荒野で、差し出すものは有害であるか、よくして無価値であること。それが自尊心が低い状態だったり<寂しい>ってことだったりなんじゃないのかな。人間誰しもそういう状態がエアポケット的にあると思うんだけど、それが続くと苦しいよ。

 交換を軸にとらえると、人間ってのは、自分が欲しいものはまず誰かに差し出して、それが何だか巡り巡って自分のところに返って来る、というややこしい構造であるらしい。ラカンは「愛とは、それを望まぬ相手に、持って居ないものを差し出す仕草だ」とか言っていたそうな。

 会社がパッタンしたお陰もあって、何だかここ数ヶ月毎月サバイバルであり、かつ、貧乏学生生活が長かったため、いい加減少ないお金でやりくりすることをイヤでも覚えざるを得ず、そういう質素な生活をしておりますのに「身につけているもの全てが高級に見える」とか、ある人に言われ、「は?」

 おそらく。それはさっき言ったようなブーメラン的な祝詞で、その人はきっと、周囲からステキなものに包まれて暮らしている幸福な人、と思われたいって思ってて、同じ言葉を私から引き出したかったんだと思う。ラカンの言う<欲望の転移>とか、何かそんなの。

 無価値なものしか差し出せないっていう劣等感は充分に人間を破壊し得るものなんだけどさ。もう、したたかに、何も持っていないことを認めてしまうこと。それでも何かを差し出すべく手を開いていること。言葉を使うこと。思考の果て、ほんの束の間、言葉の網の目を見る。その意味の充溢を見る。その意味の一部にあることを知る。そのように。

風が風をさそった
狼を喰いに行こうと






2010⁄09⁄20 21:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(0) trackback(0)







 Koenji Raining


 私がいつも通り遅くに帰宅していたところ、前から女の子が走って来て、さらには後ろから抜いて行きましてん。何やら走り込みのご様子。

 うちの近くは緩やかな坂になっており、「出勤のときは下り坂だったのに! 出勤のときは下り坂だったのに! いつの間にか上り坂になってる! 疲れてるのに!」とメソメソすること請け合いのこの道に、そういう使い方があったとは。

 散々にデカダン気取りの私が午前4時ぐらいにタバコを買いに出かけると、なんか夜散歩を満喫しておいでの女の子とかとすれ違うわけで、何なの? こう見えて結構安全な街なの? この驚きの刺青率 & 皮ジャン率 & バンドTシャツ率なのに?

 ご飯を食べて帰る途中、さらに先述の子とすれ違う。イヤフォンで何か聴いてたようだが、その微妙に劇的な手の振り方で、「あ、バンドのヴォーカルなのね」と納得する。肺活量関係をアレするための走り込みだったんだ、きっと。

 何故そう思うのかと言うと、私もしてたから。そもそも力の入れ所が間違えているような気がして止めたけれど。足に5kgの重りをつけて走ることと、歌唱力との間には、有意な相関関係はなかった。なかったのだ、友よ。世界の作り出す影に落ちるがいい! そして私もMy Dying Brideの"Bring Me Victory"を聴きながらの帰宅なので、腕の振りがやや劇的です。

厭世観と共に出社、絶望と共に帰宅です。
厭世観と共に出社、絶望と共に帰宅です。





2010⁄09⁄18 21:00 カテゴリー:探検! 誰かの町 comment(0) trackback(0)







 That's my soul up there


 MOTORHEADの"Don't let daddy kiss me"やTHE MISSIONの"Amelia"、BLUE MURDERの"Run away"等、醜い犯罪についての歌が堪えがたく美しいという点にこそ、惨苦があると思う。何でもいいから性愛に子供巻き込まないのは大人のお作法だと思うし、こんなことに少なくともあと数年は付き合わなきゃならないって、考えるだけで死にてぇよ。

 主人と奴隷の弁証法とかさ、傷つけられた自尊心が放つ悪臭とかさ。と、スズメが電線に連なるが如くに女の子がベンチに腰掛けて何かおしゃべりしているのを、夜の公園でタバコを吸いながら見るでもなく見ていて思った。

 キラキラネームでも何でもいいのだけど、名前ってその子が思うよりずっと強い呪縛になるのはちょっと意識しておくべきだと思うよ。私とか名前に「征」って字が入ってて、親が男子的にかっこいい目線でそんな字入れたばっかりに「一緒にいるだけで幸せ(ぽわわ)」という関係と縁が遠く、誠に遺憾。なんか、そういうのを周囲が求めてない感。

「ゆき means Snow?」
「No. ゆき means "Go" or "Conquer"」
「Oh......」

 あと、ゲイで外人のダンスティーチャーなんて危険な人種と上記のような面白やりとりが行われてしまうよ。彼曰く「ゆきはナイスガイだけど、俺は"ゆき"って名前の男に手酷く傷つけられたから、ゆき恐怖症だ。あ、ゆきはいいヤツなんだけどね、ホント」とか言われる。私を強姦目線で見ないのであれば、別にどう思っていてもいいのに、こっちが気を使うぐらい気を使われる。

 そして「彼がいるところが私のホーム」っていう言葉が、奥歯がガタガタ言うぐらい羨ましくなってしまうよ。Poor, Poor, Pityful Me!

 ……なんてことは、本当は来歴とか親に関係がなくて、自分がそういう風に生きてきたその責任として背負うべきものなんだけど、その時「でも名前がこうだから……」という退路/逃げ道が用意されてたら、それに乗っからないように余分なエネルギーを割かないといけないわけで、やっぱり名前って大切だと思いますのだ。

Trey Azathothって名前の人が初恋のようなポップスを奏でるわけがないのだし。
Trey Azathothって名前の人が初恋のようなポップスを奏でるわけがないのだし。





2010⁄09⁄16 21:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(2) trackback(0)







 That's my soul up there


 いや、そもそもさ。「さくらんぼ小学校」とか、アダルトサイトと名前が被るにせよ被らないにせよ、そのセンスは正気じゃないと思うし、小学校の名前をそんなイカれた名前にしようって事が、一応人生とか経験してきたはずの大人が雁首並べて協議した結果だってこと自体、それは純粋に絶望だと思うし。

 温度差でやや体調が悪く、頭がポ~っとする中、ふと「そうだ、鎌倉に行こう」と決意する。何故か、なんて私が知るものかよ! もそもそ着替えながら「考えてみれば、私は鎌倉のことをほとんど知らない。幕府?」なんて。何故か不当に寒いイメージを抱えている。

 どうせ電車に乗りさえすれば、何も考えなくても着くのだし、何も考えず(本当に、何も)ただただうたた寝したり景色を眺めたりしながら過ごす1時間程度。Black Rebel Motorcycle ClubとかのダラっとしたR'n'Rが妙に沁みる。なんか、横浜とか横須賀とか湘南とか、剣呑な単語を見つつ。

 そこは暴走族が米軍と残虐肉弾ファイトをやらかしていたり、初恋の人の名前がジェニーだったり、伝説の波乗り(って何だ?)がいたりする、神話的な闘技場なのよ、他県出身者からするとさ。あと横浜生まれ横浜育ちの人は「東京のどん百姓が肥桶担いで来る」とかディスるし、ハマ・ジル(って何だ?)を踊る。『マイク・ハマーに伝言』に書いてあったもん!

 あと、中島みゆきの「あたいの夏休み」の舞台も、なんか横浜感がある。これが中島みゆき解釈のNew Waveだ! すげぇ。「お前の一人称はあたい」って言いたい。変にリヴァーヴの聞いたドラムの音とグラマラスなホーンセクションが醸し出す、息も出来ないほどの80年代感。「あたいだって街じゃ捨てたもんじゃないのよ」とか、ちょっと半端じゃないぜ。ゼロ年代とか、もうどうでもいい。

短パンをはいた付け焼刃レディたちが
腕を組んでチンピラにぶら下がって歩く
ここは別荘地盛り場じゃないのよと
レースのカーテンの陰囁く声


 友人に「全集ってのはGoogleを愚直にモノ化したようなもので、実にコストパフォーマンスがいい(読み終わらないから)」的なことを教えてもらったため、日暮れの鎌倉の古書店をプラプラ巡り、塚本邦雄の全集は見つからず、何故か塚本邦雄の小説は妙に充実しており、そんなコッテリしたものこの体調で読めないなぁ、とコーヒー飲んで帰る。サマーヴァケーションあたいのために、サマーヴァケーション夏ひるがえれ。

もう秋ですぜ、旦那。
もう秋ですぜ、旦那。





2010⁄09⁄14 21:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(0) trackback(0)







 That's my soul up there


SeasonNoir

黒い季節 / 冲方丁

 ノワールと一口に言うと大変話が乱暴になるのだけど、ジェイムズ・エルロイ(エルロイ大好き!)とかの小説って、娼婦と悪徳警官とマフィアと異常性欲をかかえた殺人鬼ばっかり出てくるわりに、主題としては、ただただ<寂しい>であるように思う。

 あ、ノワールを駆動するのは<母>です、多分。

 暗さが必ずしも光の不在を意味しないのと同様、<寂しい>ってことは必ずしも愛の不在ではないように思える(これは宿題)けど、とにかく。冲方丁ってやっぱりそっち側の作家で、『マルドゥック・ヴェロシティ』とか、SFの皮被る意味あんのかってぐらいノワール。

 快楽殺人鬼がノワール人のトラウマだか欠如だかコンプレックスだかで、冲方丁の小説にはよく拷問と変態が出てくるよ! 愛のない暴力の物語は可能であり、暴力のない愛の物語も可能である。しかし、邪悪は愛と暴力が絡み合うところでしか描写出来ないってのは、このことかも(これも宿題)。

 先日読み終えた『黒い季節』の第一印象は「あんま面白くなかった」だ。急ぎすぎている気がするし、今何が起こっているのかよく解らないところが散見されるし。でも何かをほとんど獰猛なぐらい希求しているのだけはイヤと言うほど伝わって来るから、色々考えていたら、上記のようなことを連想した。

 おそらく、この本はとてもパーソナルなもので、だから説明したり溜めを作ったりということがないのだろうな、と思いついて、腑に落ちた。あの「言葉を持ちなさい。存在の孤独は、孤立を意味するものではないはずです。他者の言を食みなさい。他者に言を食ませなさい」という一節は、名乗りだ。

 「俺は<物語>により世界にコミットします」と、何か大きいものに対して宣言するため、ただそれだけのために書かれた書であるように思う。ほとんど内臓を焼くような劣等感や寂しさに対し、闘うことを選んだ人ってのは、確かに存在していて、そのことは私やあんたにとって、とても善いことであるように思いますよ。

あるいは、何処かの誰かにとって。
あるいは、何処かの誰かにとって。





2010⁄09⁄12 21:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(0) trackback(0)







 引用035 『黒い季節』


「言葉を持ちなさい。存在の孤独は、孤立を意味するものではないはずです。他者の言を食みなさい。他者に言を食ませなさい。それは貴方を内から暖めてくれるでしょう……そして闘いなさい」
「闘う……?」
双飛は頷いた。
「他者の温もりは冬の陽光のようなもの。闇は拓くけど、花の芽は伸びさせない。自らを咲きたければ、光のもとに自ら歩みなさい」

  冲方丁/『黒い季節』p.343





2010⁄09⁄10 21:01 カテゴリー:引用、もしくは考えるべきこと comment(0) trackback(0)







 That's my soul up there


 交響楽と星座の対概念っぷりに驚嘆したりしつつ。

 前いた会社が、軽く利益って名前の怪物が恐ろしくてしょうがなくなるレベルの悲惨な終幕を迎えたり迎えなかったりしておるらし。資格なり経験なりは、それに大してあまり有力ではないのだけど、丸腰でボケッとしているリスクときたら、ちょっと、大概のもんだぜ。法律は個人の殺人を禁じるけれど、国家や利益はポテチ感覚で人に死を要求するんだぜ。

 この仕事はぼんやり作業するだけじゃあ、失うものが多過ぎるんだよ、だいたいさぁ

 そんなわけで、システム屋さんの仕事ってのは概念を定義することなんじゃないか、とぼんやり思いつつ、資格試験の準備をコリコリ進める。そもそも論大好き。ONE PIECEのキャラの中でお気に入りはニコ・ロビンとチョッパー……どっちも学者肌かよ、と自らの嗜好に呆然となるぐらい好き。

 このご時世、「時間局所性」だの「空間局所性」だの意識しながらシステム作る人、いるのか、といぶかしむけれど、ほら、陰陽道とかで本名を知られることがタブーとされるってのがあるじゃないですか。真名を知られると生殺与奪を握られるとか、何とか。

 a = b + 1

 上記のような式をシステム屋さんは「変数aに b + 1を代入する」と言ったりするのだけど、古来より歴史を貫いて不気味な存在感を主張するLISP界隈(及びその派生プログラミング言語)では「変数aに b + 1 を束縛する」と言い習わす(変数束縛、とも)。そこら辺に陰陽道を見ましたのです。そう言えば陰陽師の使役するものを<式神>って言うよね。ここで言う<式>はFunction(機能)って意味! ああ――なんてことだ。

SEが現代の魔術師だったなんて。
SEが現代の魔術師だったなんて。





2010⁄09⁄08 21:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(2) trackback(0)







 Koenji Raining


nui.jpg

縫製人間ヌイグルマー / 大槻ケンヂ

あなたを襲う不幸と 私は永久に闘っていこう
安らかに眠る寝顔に そっとフエルトの指を置いたなら


 ゾンビを操るに際して阿波踊りを導入している悪者に対し、杉並クリムゾン(ああ……)というアマチュア・プログレ・バンドが変拍子/ポリリズムで応戦する、高円寺にて。などということが沢山書かれており、一体私は今、何を入力されておるのか、と。

 恐らく。<物語>っていうのは、生を描写することによって、その唯一性を祝福する行為であるとか(人より若干過酷めな生であったとしても)、あまりと言えばあまりに冷厳なランダムネスに対する最終防衛ラインであるとか、そのようなものじゃないかな、と思った。

 大槻ケンヂはどうかと思うようなことに未だに偏愛を注いでおり、読むごとに現実/現在と乖離していくのが恐ろしい。誰がなんと言おうと『死霊の盆踊り』は面白くない。背徳的なKvltにより人外の者たちが饗宴を繰り広げる……と言えば聞こえはいいけれど、悪魔を言い訳にした薄いストリップであり、その内容も別に嬉しくない2時間。あれを御気に召しているってだけで、人間ランクが5ぐらい下がる。

「戦う前には、かっこよくポーズを決めてほしいんだ」
「……そんなことでいいのか?」
「兄貴、それより大切なことなんて地球にはないんだぜ。男の夢なんだ。それがヒーローなんだ。どんな危ない時だって、かっこよく見栄を切ってから戦いたい。それで死んだら、悔いはない」


 レヴィナスが<他者>って言うとき、そのアーキタイプとして、神様とか、死体とかがあると思うってのは前に述べた気がするけれど、そのようなものの召命に対して「はい、私がやります」と答える時以外、<わたし>って言葉は使えないんだって。その理路の補助線になる話だった気がするよ。だけど。

『死霊の盆踊り』は映画の形をした精神刑です。
『死霊の盆踊り』は映画の形をした精神刑です。





2010⁄09⁄06 21:00 カテゴリー:探検! 誰かの町 comment(2) trackback(0)







 That's my soul up there


 タバコが値上がりするわけだけど、神の見えざる手をナメやがって、的な。

 もういっそのこと1000円ぐらいになって、タバコを吸っているということが社会的なステータス(わ、お金持ち!)になればいいのにね、と思った。120円ぐらい値上げしても、どうせ買うんでしょという魂胆が気に入らないので、止めようかと、あるいは、もっと早く命が減る何かにアディクションを切り替えようか、などと考えちゃうよね。

 貧困を廃滅する、とかね。

 田舎には、あんま見るべきもんってのがないのさ。汗、小便、精液、そして血。いい加減飽かず降り注ぐ陽光の下、タバコを吸っていたら、目が開いているのか閉じているのか解らないような老婆が近寄ってきて、私に何か言う、これはちょっと期を逸した怪談めいた話。

「9月になって、ママさんたちがみ~んなスリッパになったねぇ。
 また、人が死ぬのかねぇ」

 「うちのお爺ちゃんも」、「石で打たれて」、「あの家の婆さんが一番酷かった」、「XXXXて罵って」……太陽の滴らす毒が老婆をそうさせたの? Lark's Tongues In Aspic(アスピックの中の雲雀の舌)がどうして"太陽と戦慄"という邦題になるの? そして、私はどうしてヘンテコリンな人に気安く話し相手にされるの?

混乱こそが我が墓碑銘なの?
混乱こそが我が墓碑銘なの?





2010⁄09⁄04 21:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(4) trackback(0)







 That's my soul up there


 毎プロジェクト恒例の、高い稼動が続いてゆが斃れるイベント勃発。

 それは火曜日。ぼんよりと体調が悪いのはいつものことで、何かの間違いで起きた時眼が乾いておらず、スッキリとした目覚めだった場合嬉しいどころかもう一生分の善いことを使い果たしたような気になり死ぬところの私なのだけど、ちょっと今回は熱あるみたい。

 熱にかこつけて定時Far Awayと洒落込んだつもりが、緑青の浮いたバカみたいにでかい鐘を頭に被せられてゴンゴン突かれているような頭痛。翌朝になってもコンディションが悪かったため、病院に行き、「う~ん……体力低下、かなぁ……」と煮え切らないことを言われつつ、ついでに一本行っとく? みたいな感じで点滴。

 頭痛と熱が気にならなくなる、変な白い粉も貰う。

 ……という旨告げて、お休みいただき、お勉強したりブラブラ歩いたり、降って沸いた休日を欲望の命ずるがまま満喫していたのだけど、一夜明けて出社してみればエンドユーザーを巻き込んでの「大丈夫か!?」祭。どうやら「体調を崩し、点滴を打っている」という点と今私が抱えている作業が狂ったように大きいという点が一人歩きしている模様。

 現場のマネージャーからは「土日挟んで2日ぐらい夏休みとってさ、パーッと」とか言われたり凄腕のSEからは「俺も、人に仕事振られるとムカつくんだけど、サポート体制敷いたから」とかちょっと気圧されちゃう感じの気遣い & フォローをされたりエンドユーザーからは「じゃあ打ち合せ、来週の19時からで……って遅いですよね……」とFragileな扱いを受けたり。

 そんな別に、酷い病状じゃないし(去年のインフルエンザは死にそうだった上に師匠に冷たくあしらわれた)、仕事がイヤでスネたワケでもないし、そもそも、点滴って「よ~し、今日はちょっと奮発するかぁ!」ぐらいの感覚で打つじゃない? あの、そんなに寄って集って心配されちゃうと、「やっぱり池袋はどう遊んだものか解らんなぁ」と街歩きしていた休日の私とか、滅ばないといけないから……。

リーダー「何か、すっかり病弱キャラですね」

風物詩なんだよ! 「そんな季節かぁ」ってみんな思ってよ!
風物詩なんだよ! 「そんな季節かぁ」ってみんな思ってよ!





2010⁄09⁄03 21:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(0) trackback(0)







 Koenji Raining


 「遊」という字が、旗をなびかせて進軍する神様を模しているという説を鵜呑みにする前提で。

 阿波踊りが来たよー! 訪れを告げる騒がしい祭囃子に灯、斬り払う様を模したような団扇や何かが芽吹く様を描写するような掌。なるほど、これは命を減衰する何かを追い払うための戦闘的な儀式なのだな、と思う。弓を鳴らして魔を退けるのと同様の、さ。

 こういうの見てると、日本って根っこが不真面目。よその国から「勤勉」とか「真面目」とか言われて、「あ、そうなの?」みたいな感じに働いてきた我々ですが。そもそも頼まれてもないことに励むこと(その孤独は唯一性と近似)とか、こういう賑やかしに見えるけど本当は退魔とか、そんな、捩れたことのほうが得意なんじゃない?

 だってここはワケの解らないものがじゃんじゃん流れ着いてくる周縁ですもの。

 会場を移動しようとしたら眼前に連(踊り子さんと祭囃子の総称)、そして後ろに連。けたたましくBLASTを始める眼前の祭囃子、後ろからは超高音の掛け声。私は今、手際が悪かったのか、と、何を何処で間違えたのか、と、もうそんなに苛めるんだったら月に還っちゃうから、と、激しく懊悩しつつ。

 生BULLDOZERは最高にかっこよかったのだし、花火は美しいばかりでなく圧倒的な衝撃なのだし、太鼓は身体どころか地面も揺るがすような楽器なのだし、こう、生首のように生きてきた私は、私の身体を取り戻しつつあるように思う。どうして普通の人が普通に出来ることが出来ないのかって思うけれど、このような生もありましょう。

一かけ二かけ三かけて
四かけた踊りはやめられぬ
五かけ六かけ七かけて
八っぱり踊りはやめられない






2010⁄09⁄01 21:30 カテゴリー:探検! 誰かの町 comment(2) trackback(0)









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ゆ

Author:ゆ
職にちょっと馴れてみれば
即「還俗した」などと抜かしてみる。


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