Happiness is overcoming your fears
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 That's my soul up there


 これは半年ぐらい前のお話。大忙し期を経て、何だかクリティカルなミスをした部署があり、常勝無敗のコンサルとの闘争となり、何だか私は私で次のプロジェクト(現在従事している。一度は落ちたが、何だか採用ってことになったらしい)に移籍することとなり、Thus Story Ends、かくて物語は終わりぬ。

部代「決裂しました!」

 ヒャッハー! ちょっと欲をかいたばっかりに俺らの担当していたクソややこしい作業に散々苦しめばいいさ! 口惜いがればいいのか、せいせいすればいいのか、安心すればいいのか、判断がつきかねる複雑な状況が私たちの心を加速させる。なんという開放感と自暴自棄的な爽快感! 思わず焔と嵐の歌を快哉する。呪われてあれ、呪われてあれ!

 当社はこのような決着に落ち着いたのだけど、他の会社ってどうなってるのかな。本当に半額で引き受けたりしてるのかな。そういうことしてたら、頑張れば頑張るだけ流血のような赤字を叩き出すことになると思うのだけど……(半額と言ったら、利益どころか資産を食い潰さないと運営出来まい。利益率50%? まさか)。

ゆ 「現地ではかくかくしかじかのことがありましたって、ちゃんとクレーム投げてくれましたよね?」
部代「言った言った! 『俺は頑張ったんですが、ゆが力不足で』って言ってやったよ!」
ゆ 「この外道!」

 「とりあえずお疲れ様会」と称して、社長にご飯に連れて行ってもらう。

ゆ 「そんなこんなで、最近とってもストレスを抱えていますのだ」
部代「まぁね、解るよ。でも、マネジメントって難しいやん」
ゆ 「それは本当に。身に沁みて解ります。そこんとこ、部代はよくやってるなって思いますよ
部代「はぁ……上から目線ありがとうございます……」

 どのような丁々発止が行われたのかシタッパーズの私としては窺い知れないが、流石に部代と言えど元気がない。経営的なナニとか管理職としてのアレとか、技術者としてのソレとか、色々あるのでしょう。そんな終わったことはどうでもいい。もっと私の相手をしなさいよ! 一緒に革命すっか? 全面的で大文字の、世界革命により貨幣経済そのものを陳腐化させたり、する?

 綱領は、ない。各々、各々の前線にて死力を尽くせ。以上。


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2009⁄12⁄31 21:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(0) trackback(0)







 That's my soul up there


 これは半年ぐらい前の話。色々忙しく立ち回っていたら、背後で思いもよらなかった部隊が思いもよらなかった大ポカ。メディック! 衛生兵を呼べ! 私たちはそれがとても必要です。ついでに猫の手。生き残ったら、妻に伝えてくれ。ゆは生涯を通じて愛と尊敬と誠実を君に尽くした、と。

 いないけど。嘘だけど。

 お帰ったー! この危機的状況下にあって、土曜日/日曜日出勤の沙汰が言い渡された。土曜日、日曜日となく働いたら10数連勤となり、ほとんど世界が死者のざわめきのみしか存在せぬ場所のように観念される疲れるの! やなの! しかるに、やにわにみんなキラキラし始めるのはいかがなものか。

 右の頬を打たれたらエクスタシー、左の頬を打たれたらエクスタシー……そのような一部の病的なサディストと大多数の病的なマゾヒストで構成された社会なんてものは、SAMURAI界だけで充分ですよ。部長代理にアレして、「何とか日曜日は死守しよう」という合意を得る。

 バリバリ仕事をこなす振りをして、片手間に他のメンバーに指示を出してるように見える感じに肉親の悪口を思う存分言う。4000個以上のファイルの調査を依頼され、四苦八苦していると部長代理登場。テキスト・エディタの不思議な使い方をレクチャーされ、一同感嘆の声をあげるのです。

 ゲゲーッ! 無限に思えた作業がものの数秒でーッ!

後輩「すげぇ!」
ゆ 「パネェっす! 抱かれたいって後輩君が言ってました!」
後輩「実際、わりと本気で抱かれたいです!」
部代「そうだろ? 実はそのエディタも俺が作った」
ゆ 「また吐く意味のない嘘吐いてからに!」

 It's not over yet!! プロジェクトが一緒に仕事してるコンサルともめにもめて、ついに最終的な判断を下す時が来たのです。「うちにお金なくて、他の会社は賃金半額にするけど、お前んところは付き合いがあるから7割でいいよ」とかあんまり解んないこと言うから、6月30日を以って終了という話を詰めるそうな。

 呑めるわけがないだろう、そんな話。さらに、ああ、さらに。聞いた話によるとこのコンサル、議論で負けた試しがないらしい。やれやれ、どえりゃーもんに目をつけられたもんだ。退くことを知らぬ常勝のコンサルとか、害悪でしかないだろ。西尾維新あたりのセカイ系ラノベの中に還りなさいよ! 溜め息を吐いていたら、偉い方に先輩ともども呼び出されるなんぞす。

偉い「法的な手段でのトラブルシューティングに入った。苦労をかけたね」
ゆ 「いえ」
偉い「あとは部長代理、存分に喧嘩していいから」
部代「はい。……は?」

 常勝無敗のコンサル vs. 部長代理。……頑張って、部長代理、超頑張って!





2009⁄12⁄29 21:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(0) trackback(0)







 That's my soul up there


 これは半年ぐらい前の話。新たなプロジェクトに引き抜かれようとしたり抵抗したり。そうこうしているうちにその話が立ち消えになったかと思えば、肝心の在任していたプロジェクトが危なくなっていた。運命は貴様を狩り立てたのだ。時々、このアトラクションは盛り沢山過ぎると思う。

 かくて――どこぞの部隊の不手際を回収するため、部代自らご出陣だ!

 人に難癖をつけるだけの簡単なお仕事(私はマネジメントってやつをこう認識している)を脇へやり、仕様を確認してテキパキ指示する傍ら、御自らもコードを何かガチャガチャする。多分、デタラメにキーボードを叩いてるだけだと思う。変に辛辣なのは部代のご出陣は結構だが、仕事が溢れて私に廻って来たから。実に明快だ。

 白い便器にこびり付いたクソのように明快だ。

部代「久しぶりにロジック触ると楽しいねぇ!」
ゆ 「そう言えばPHP(ってプログラム言語)でも再帰処理出来るス!」
部代「聞いてねぇよ! 関係ねぇよ! ゆ、働いてる?」
ゆ 「そう言えばPHP(ってプログラム言語)でも再帰処理出来るス!」
部代「聞いてねぇよ! 関係ねぇよ!」

 モノ作りから離れて、何だかぼんよりしていた部長代理が、妙に元気なのが嬉しい反面、何故こんなことになったのかと苦々しい気持ちに首まで漬かる。翻って「火を噴いてるプロジェクトが好き」だの「そもそも火を見るのが好き」だのと謳われた御大はこの事態を楽しんでいるご様子。うう、この前線の亡者め。

部代「やっぱ現場に出たいねー! 地獄みたいな現場がいい!」

 問題は問題を巻き込んで膨れ上がり、私どころか他のプロジェクトで働いてて、若干余裕がある人も駆り出しての全員攻勢の布陣。何でもここが正念場なんだって。こちらのミスでえらいことになったと思いきや、他の会社も妙なことをやらかしており、さらにそれをお客さんが把握してなかったそうな。着地点はどこだ!

 で、部長代理が押したり引いたり、まぁ、大人のやる色々な邪悪な駆け引きを駆使し、「ぼくら、悪くないもん! でも手助けしてあげるよ?」みたいなところに落とし込んだらしい。「みんなー! 差し入れだよー!」社長もなんだかうきうきしています。「ゆ君、コーラ好きでしょ! コーラ飲みなさい! ビールもあるよ!」

 ビール! ビール! ビール! 流石に終電もなくなろうという時分、一人また一人と脱落していきます。やめやめ! あとは、明日にしようよ。きっと明日になれば世界が熱的な全壊をきたし、仕事とかそういう小さいことで揉めるようなことはなくなっているよ。そして私はその荒野に独り立ち、「然り」と呟くでしょう。

部代「あ、ゆはまだダメだから」
ゆ 「えっ……」
部代「それから。来週、月曜日から水曜日まで宮崎、木曜日から金曜日まで熊本ね」





2009⁄12⁄27 21:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(0) trackback(0)







 Why So Serious? 『フェイク・シティ』


FakeCity

『フェイク・シティ』

 『ブラック・ダリア』を見たときのご飯の中に小石が混じってた感じ、あれは今思い出しても上手く飲み込めない。ちょっとウェット過ぎるんじゃないか/演劇調過ぎやしないか/え、結局そんな話だったっけ? 監督がブライアン・デ・パルマ、15歳貸出禁止ってあたりに対する私の想いは塩の柱となり果てた。

 吹抜けのホールの上階から薄気味悪い婆さまが誇らかに狂った倫理観を垂れるシーンやどいつもこいつも思わせぶりな様子、建物が陰影濃く美しく撮られている様など、面白いところもあったんだけど、エルロイはそんなんじゃねーだろ、と途中何度も我に帰る。デ・パルマ的、あまりにデ・パルマ的。

 『ブラック・ダリア』は少女娼婦が惨殺され、それを追う2人の理性のたがが外れていく物語。年齢制限が設けられていることから、どんなに私の心をひび割れさせ、荒らしてくれるのかとワクワクしたのだけど、デ・パルマ叔父さんは少女娼婦と娼婦にこれでもかと執着する。お陰であっちでイチャイチャこっちでイチャイチャし、惨殺方面はわりとご無沙汰。そっちかよ。えっち!

 で、当のジェイムズ・エルロイ御大が自ら脚本した『フェイク・シティ』を見て、とっても心は荒れて、喉も潤って、大満足という話をしたいわけだよ。どっちかというと可愛い顔のキアヌ・リーヴス(ラドロー/悪徳警官)もアルコールとのっぴきならない状況で何だか常時顔色が悪く、目付きもドロッとしており、大変好ましい。

 悪徳警官、強請屋、快楽殺人鬼、娼婦、あるいはマフィアぐらいしか出て来ないと言われるジェイムズ・エルロイの物語ですが、今回はちゃんと韓国人とか看護婦さんとか出てくるよ! 韓国人と言ってもマフィアで変態だし、看護婦さんと言ってもせいぜいラドローのウィーケスト・リング程度の役割しか果たさず、物語の機能としては娼婦と大差ないのだが。

 いつものエルロイ先生でした。

 潜入捜査ついでの激しい銃撃戦の末、ラドローを取り巻く状況はあれよあれよ縺れ絡まり、彼を不安と恐怖の淵に押しやって行く。この焼けた石を抱かされているような感覚! 最高だ。チンピラを人物像が描かれた看板ぐらいにしか思ってない風に締め上げ、射殺するラドローはまるでそいつらに恐怖を肩代わりさせているかのよう。

 恐怖とか罪の意識とか周囲の身勝手な欲望とか、そのようなおぞましい何かから目を背け、背中を灼かれるようにして手を汚し続けるその先、ある種の聖なる地平へと誘われていく姿が、どうしようもなく切ない。これは生活の苦しみが人間の観念を作り上げるのと並行的だ。

 そう言った意味で、エルロイ先生はドストエフスキーの『悪霊』や『罪と罰』的な主題そればっかりを書いていると言ってもいいと思う。足元を切り崩され続けた結果、そこは空でした。人間なんてゴミに見えるぜ、といった風情。かくてクルクル回って落ちてより低い場所に叩き付けられる。そのスピード。

 教訓:ちゃんと相手が先に発砲したように偽装するのは大人のマナーです。






2009⁄12⁄26 21:00 カテゴリー:感想と雑感 comment(0) trackback(0)







 That's my soul up there


 これは半年ぐらい前の話。前のプロジェクトで大忙しだったところに別のプロジェクトへの移籍の話が舞い込み、私を含め、人はみな思い思いにパニックを起こしていた。「そんな軽い気持ちでヘッドハントみたいなことされてたら、プロジェクトなんかまわせるか!」とは先輩の弁。

 定時後、偉い方から呼ばれる。遠大な計画をお聞かせいただいた後、「奥歯、DBの資格を取りなさい」と仰せつかる。「次のアレなプロジェクト、切られても、人間的にどうのってことじゃなくて、スキル・アンマッチのことだから気にしなくていい。来週中までには結果が出ると思う」とのこと。

 スキル・アンマッチなら、落ちた方が、お互いの幸せのためじゃないかな。

 ……来週? どれだけ迷おうが、スキルがアンマッチなのに揺るぎはあるまいに! YESかNOかで判断出来ることに何で1週間以上かけるのさ! それとも、なに? わたしのこと、気になってるの? それでずっと迷ってるの? 一日中わたしのこと考えて、スキルとわたしを天秤にかけて、悶々と悩んでるの?

 かわいいわねぇ、あなた。

 なんて呑気なこと言ってたら、落ちた。エンドユーザーが減るので、増員出来ないとのこと。まぁ、ご縁がなかったってことで! ともあれ、これで先輩のサポートに集中出来る。「このプロジェクト、なくなるかもねぇ……」と部代。何でも、やっちゃいかんところでやっちゃいかんミスをした部隊がいるらしく、大問題になっているとか。

おwwwwwまwwwwww

部代「まぁ、気を抜いたらこういうことになるって、これでみんな判ったでしょ。失敗から学べばいいんじゃないかな。起こったことはしかたないよ」
ゆ 「しかたないって、アスリートじゃないんだから」
部代「ハハハハ。ま、誰かが責任取ることになると思うけど……俺か!」

 部長代理やめちゃヤです。





2009⁄12⁄25 21:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(2) trackback(0)







 That's my soul up there


 もう……もう勘弁ならんぞ!

 どこぞの新書の「何故○○は××なのか」といった題名に関してついに「何故ヨガをする女性は素肌が美しいのか」だかなんだか、そういうものを見つけた。ヨガをやっている女性は素肌が美しいということは自明であり、実証済みであり、周知だとでも言うのか。論点先取の虚偽ってやつじゃないのか。

 どうなんだどうなんだ。

 そういう物言いが許されるのであれば、私だって「何故ゆは出勤時に女装するのか」だの「何故SEはアレな人間ばっかなのか」だの「何故BRUTAL TRUTHはかっこいいのか」だの「何故UFOは焼きそばより美味しいのか」だの「何故将棋は囲碁なのか」だの、そういうこと主張しちゃうぞ!

 焼きそばを好んで食べようとはしないわりにインスタントのそれはわりと好きである。バーベーキュー(って何?)とバーベキュー味のスナック菓子の距離感と思っていただければいい。BRUTAL TRUTHがかっこいいのは自明で実証済みで周知だし、女装するのは人の目に晒されることで心身を引き締めるためだよ!

 女装なんてしていない。

 いや、解ってるよ、解ってるさ。どうせ「え?」っていうタイトルで釣っておいて、中で綿密な検証を行い、理論の隘路を疾駆し、思考の限界まで突き詰めた結果、その限界も相対的なものに過ぎない(無限+1=無限、みたいなね)という地点に呆然と立ち尽くす、その空虚、その恍惚……そういう本なのだろう?

 Violent night, Gory night
 All in realm, All is blind

 久しぶりにハードコアな散歩をしていたら、立て続けに3人ほどの今は疎遠な人とすれ違う。挨拶する間もない邂逅だったな(散歩中私はメディテーションに浸っている)、と1人目の時は呑気に考えていたのだけど、それが3回も続くと、何だか自分のエンドロールのよう

 タバコを吸いに入ったゲームセンターで、私の母ほどもあるおばさんが機械的にCAVEシューをクリアしていくのを尻目に、現実のように重い重い溜め息が漏れる。





2009⁄12⁄24 21:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(0) trackback(0)







 That's my soul up there


 これは半年ぐらい前の話。やれ宮崎だやれ熊本だと駆けずり周り、同時並行的に新しい製造を抱えつつ、人手が足りずに先輩のみ出張の最中。連日の寝不足がいい加減身体に障るようになってきたため、ドサクサに紛れて定時ダッシュせんとす。

 「ゆ君、もう帰るの!?」と総務の方から矢のツッコミ。やべぇ! 見つかった! 「いや、ゆ君って、歯医者とかクリーニングとか、家が壊れたとか、そういう時以外早くに帰らない印象あったから」何だろうこの噎せ返るような生活臭。

 何も会社でここまでプライベートをオープンにする必要もないと思うが、部代との遣り取りで社内的に周知されてしまう。そうこうしているうちに部代がフラリと近寄ってくる。

ゆ 「今日は帰ろうと思います」
部代「あ、そ。何するの? 帰って何するの?」
ゆ 「鬱陶しい!」

 お勉強や男女が伝統的な役割を演じるようなことをするのさ!

 そこで部代に拿捕される拉致される軟禁される。会議室に2人、部代と私。どうしてこうなった。「ゆ、とてもイヤな思いをするかも知れない。こけたら、会社的にもキツい。でも、賭けたんだよ」と、訥々と次なる炎上プロジェクトの説明をされる。説明の途中、手が振るえて、ギュッと握る氏を見て「大変なんだな、生きるってのは」と思った。

 色々とね、こう。

 しかし! 成功率が4割を切るような賭けは! 賭けと言わんのだ! 思慮がないのと勇気が外面は似てても決定的に違うように、私にそういうことを任せるのは、自己破壊の欲求の一例にしか思われず。そんなこんなで、自暴自棄な勢いで、とってもグルーヴィな経歴書なんぞしたためてみる。

ゆ 「今のプロジェクトの、あの活躍のこと、書いていいですか?」
部代「問題ない!」

 そこに描かれた自分像に劣等感を抱くような、素晴らしい経歴書の完成です! ……取り消したい、取り消したい。みんなが必死に働いてるとき、足の裏の皺を数えてましたって書けばよかった。自宅にてタオルを噛み、くぐもった声で「アーッ」って叫ぶ。





2009⁄12⁄23 00:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(2) trackback(0)







 引用031 『全死大戦2 少女覚醒』


 花歌と対峙する嬢瑠璃は、喜びの中で考えていた。

 嬢瑠璃はずっと、革命することを求めていた。しかし、この現代において革命者となるとはどういうことか。実際的な意味において、もはや現代とは革命が不可能な時代だ。それは鵜堂恵智架が世界を支配できないのと同じ理屈だ。しかしそれは、社会を革命しようとしているからでもある。社会とは虚構たちが煩雑に入り組んだ構造体であり、どこか一箇所を突き崩したからといってどうなるものでもない。

 嬢瑠璃はそんなものを求めていない。社会などどうなろうが知ったことではない。そんなものは実在しない。端的に言って、妄想に過ぎない。実在するのは、ただ世界のみだ。そして、世界は革命することが可能だ。

  元長柾木/『全死大戦2 少女覚醒』pp.365-366





2009⁄12⁄22 00:00 カテゴリー:引用、もしくは考えるべきこと comment(0) trackback(0)







 That's my soul up there


 これは半年ぐらい前の話。宮崎でせっせと仕事していたハズが、今思えば食べ歩きや瑣末なことしか覚えていない。そこら辺に人生の機微ってもんを感じていただきたい。一緒に噛み締めよう。そして寒い五線紙の中、動けなくなる未来を見て、僕が倒れたならば、君が愛を語れ(懐かしいですね)。

 こんなにも月が綺麗なので、おうどんを食べに参りましょう! 私、先輩、コンサルの3人で嵐の出陣。途中、ソフトな言い方をすれば「散々に魂のステージが低い場所」を潜り抜ける途中、チンピラ然としたチンピラに声をかけられる。

「今日はスーツ・デイですよー! 3000円ぽっきり!」

 ともあれ、おうどんですよ。最初連れて来られた時は同じテナントの「OL物語」なる店が悪目立ちし、「一体何処に連れて行かれちゃうんだろう」と不安になったものですが、今回は慣れたものだ。人間はどんな環境にだって適応出来る――期間限定であれば。

 帰り際、物凄い美人のメイドさんに見惚れていたら、ばあ様にビラ的な何かを手に捻じ込まれそうになる。チンピラ、メイド、そしてばあ様。それがこの街のすべて

「今日はメガネ・デイですよー! 3000円ぽっきり!」

 お前はさっきの。先輩と私がスーツで、コンサルが作業着だったためか、若干の経営努力というやつをなさったようです。職業病ここに極まれり。そう、我々は一人の例外もなくメガネーズ。なんという――やっつけ仕事。お陰で見てみろ。この記事は悟りきったような口調が支配的じゃないか。

 ついでに――上級生(美形)が下級生(美形)を「あはは、かわいいね、ルベベ(赤ちゃん)!」ってからかうのが、ギムナジウムで、夏、暑いので脛毛を剃ってみたら、妙に白くて細い脚が出来上がり、ドキドキするのが、男子寮だ。よく覚えておくんだよ。

 帰り、コンビニに立ち寄り、それぞれ思い思いの買い物。嬉々として入浴剤を買い求める私、「お前どんだけホテル楽しむつもりだよ」と嗜める先輩。そう、一回目は身体を洗うだけ、そして……二回目は湯船の愉悦を味わうため。

 渾身の力を込めてバスルームでダラダラしてくれるぞ!





2009⁄12⁄21 00:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(2) trackback(0)







 Why So Serious? 『Hips Don't Lie』


 やったー! Shakira featuring DANZIGの"Hips Don't Lie"のPV見つけたよー!

 ……え?

 Shakiraという人がいるらしい。何でもIQ140でセクシー分過積載である点で有名であるそうだ。それが「かわいい」だの「色っぽい!」という感慨よりも「関節が滑らかに整備されている」とか「機能的に優れている」とか、そういう方向に針が触れちゃってる感じの人で、まぁ、Metal界に一切関係がない。

 Glenn Danzigさんと言えば、速いhard coreなんて子供のおもちゃだと啖呵切ってMISFITSを飛び出して誰も理解出来ないこと始めたり、ちょっと体力落ちてる時は見るのがキツいぐらいムキムキなのに、デビルマンの熱心な信奉者で、アメリカの漫画祭を主催したり、ポップなhard rockバンドをディスった後、そのバンドのギタリストだかに追いかけまわされたりしてる可愛い人。

 私、結構Glenn Danzigが好きでね。Elvis Presleyがgothったみたいな声もいいし、彼の書くメロディが結構ツボだ。"Hips Don't Lie"って思い切ったタイトルだなオイって思うけど、DANZIGさんはそこにあってもなくてもいい歌詞をつけ、挙句の果てに自ら「Danzig! Danzig!」コール。魅せてくれるじゃないか。

I never really knew that she could dance like this
(全然知らなかったよ、こんなに踊りが上手いなんて)
She makes a man want to speak Spanish,
(男ならスペイン語で話しかけたくなるね)
Como se llama, bonita, mi casa, su casa
(美しい方、お名前は? 俺の家はあなたの家だよ)

Oh baby when you talk like that
(そんな風に話しかけられると)
You make a woman go mad
(女は夢中になっちゃう)
Reading the signs of my body
(わたしの身体のサインを読み取ってね)
You know my hips don't lie
(知ってるでしょ、私のヒップは嘘つかないって)

 あまりに衝撃的なタイトルであったため、ちょっと調べた。下記は原曲から抜粋。スペイン語とお尻の相聞歌なのね("コミュニケーション"には常々無限の可能性を感じている)。おモテになる方々は、日常的にそういう会話をするって、私は知っているよ! 一方、DANZIGヴァージョンでは。「DANZIGならスペイン語で話しかけたくなっちゃうよ」って歌っているわけだけど、肝心のスペイン語はこんな感じ。

「ブリトー(Brrito)、ドリトス(Doritos)、祭(Fiesta)、前菜(Antipasto)」
「サンブレロ(Sombrero)、ロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)」
「えー……DANZIGってスペイン語で何て言うんだっけ?」

 かくて、原曲でのクライマックスは。

Mira en Barranquilla se baila asi, say it!
(バランキヤではこうやって踊るのよ、さあ!)
Mira en Barranquilla se baila asi
(バランキヤではこうやって踊るのか)


 DANZIGヴァージョンはこうだ!

Mira en Barranquilla se baila asi, say it!
(バランキヤではこうやって踊るのよ、さあ!)
I have no idea what she said!!!!
(彼女が何て言ったかわかんねぇ!)

 外見上は美男美女の組み合わせだけど、そもそもコミュニケーションが成り立っていないどころか、お互い意思疎通する気もてんでない様子が清々しい("コミュニケーション"の不可能性には常々胸を痛めている)。Danzigさんと来たら、相手に対する呼格が「Woman!(女よ)」だぜ。正気か。何だその大文字(キャピタル)感。一体誰に……いや、<何>に向けて呼びかけていると言うのか。

 それにしても、ああ、それにしても。Glen Danzigが荒野に銀狼と佇んでたり、一緒に走ったりしているシーンを思い出すだけで随分と幸せな気分になれる。「いい男の条件、それは銀狼と気持ちが通じることだ」と言わんばかり。去勢されてないにも程があるじゃないか。生まれる時代を何百年か間違えているし、場所にしたって文明ってやつがあるところだったのは明らかな大失敗だろうよ、このうっかりさんめ。

 ……これを冗談だと受け取る自分が飼い馴らされ過ぎている気がしてきた。





2009⁄12⁄20 00:00 カテゴリー:感想と雑感 comment(0) trackback(0)







 That's my soul up there


 宮崎は、ヘルさ。ヘンテコプロジェクトで馳せ参じるならなおのこと。これは半年ぐらい前の話。

 部代に先輩が今日の進捗をご報告です。氏はこの頃病み上がりであり、私は出張にも関わらず寝坊し、洗濯機は上手く動かず、世界は意味の病に蝕まれ、メシアはまだ来ない。信じても無い宗教の概念を振り回そうとしてみた。

先輩「現時点で嘘みたいに何の問題もありません。あ、ゆが遅刻しました」
ゆ 「ばっ」
部代「ゆううううううあぁぁぁぁ!」

 い、今、離れてても電話口から部代の声が聞こましてん。

 「は? さっさと帰って下さいよ! 傷口が開いても知りませんからね!」突然大声を出す先輩。何でも今日新人さんが入ってきたから、ご飯食べに行くとのことで。なんという自制心のなさ! あいつは、だめなやつだ! 私の事叱らないって約束するまで帰ってあげないんだから

 先輩「部代、一回傷口が開いたらしいんだよね」

 やれやれ、といった風に先輩は呟く。私は愕然とする。まるでそんな重症がなかったかのように明るく振舞い、周囲を励ましていただなんて。保身を考えていた私が酷く厭らしいものに思えてくる。そして。私は、管理職という仕事を少しだけ、識る。

 先輩「なんか、食べ過ぎたんだってさ」

 このデブ人間! 入院中、重湯とかしか口にしなかったとは聞いていたが、モンティ・パイソンのコントじゃあるまいし、文字通りパンクするまで食うやつがあるか。べ、別に心配して言ってるわけじゃないんだからッ。

 こちらはこちらで宮崎名産物の旅。冷や汁というものを食さんとす。冷えた麦ご飯に冷えたお味噌汁的なものをかけていただくという、食い詰めた大学生の夕食のようなものを郷土料理と申すか! ……あらあら、美味しいじゃない。

先輩「今のうちに、栄養補給しとけ!」

 押忍! 高校の頃から何故か欠食児童扱いが絶えない。

 お好み焼き屋さんに行ってはみかんをいただき、コンビニに行けば「試作品だからどうぞ」と何かの軟骨をいただき、うどん屋さんに行ってみれば、お皿にどっさり盛られたごぼう天。

 私、PG/SE的には並み程度だけど、托鉢僧だったらきっと凄いよ?





2009⁄12⁄19 00:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(2) trackback(0)







 That's my soul up there


 これは前プロジェクトで宮崎のエンドユーザーへ納品しに行った時の話。

 ……寝坊、した。阿呆とは言え元受のコンサルと、よりによってお客さまの元へ向かうその日に。前歯の何本か、あるいは馘首を覚悟して目的地に向かう。目的地に最寄の駅で降りて、タバコを買おうとコンビニに入ったら、家がない感じの爺様が店内で缶ビールをカンカン煽っていて、それがなにかの予兆のようで

 ドキドキしながらタクシーで目的地へ。どのように謝ろうか。プロットを立てる。腹を決める。よし、生きるってのは大きなトラブルと小さなトラブルの配列で、この程度のことは潔く怒られて、次につなげよう。私、マジ、アスリート。タクシーを降り、建物に入った正にその時。先輩、及び、コンサルと玄関で鉢合わせ。

 ああ――なんて、こと――。

Inhale glory, exhale fear...no God or master to make me kneel
(栄誉を吸い込み、恐怖を吐き出す……何者も我を跪かせることなし)
Inhale darkness, feel the strength: every wound just makes me harder
(暗黒を吸い込み、力に触れる:如何なる傷跡も我を鍛え上げる他なし)
I am demon, burning feathers...the wings of my soul turn into leather
(我は悪魔、燃え上がる羽……我が魂の翼はレザーへと換わる――)


 心の! 準備が! 出来て! おらぬ!

先輩「まぁ、こんなこともあるよ!」
コンサル「俺みたいに24時間寝なけりゃ、遅れないよ!」

 え? あ、あれ……?

 何そのドンマイみたいなトーン? その、そのやさしさが私をダメにするのだ! 貴方たちが怒ってくれないから、私は私を自分で叱らなきゃならないじゃないか! 叱って! 私を叱ってよ! 非道い言葉で罵ってよ! 観念のダガーで私の心を切り裂いてよ! 

 あはぁ。あはぁ。





2009⁄12⁄17 00:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(2) trackback(0)







 That's my soul up there


 もう辞めちゃったんだけど、昔の部長さんが新人研修の時言ってたことがあってね。「美術品でも何でもいい。君たちは美しいものを沢山見なさい」ってさ。ソフトウェア開発は、そういうのが必要なんだって。

 同期(同期入社で生き残ってるのは私だけだが)が後に「そんな俺らの出来ることなんて、美的センスとか絡むようなところじゃないだろ」と毒ついていたっけ。そうかも知れない。そうでないかも知れない。現時点では私には確信を持って判断出来ない(人のソースコードを吐くほど醜いと感じたことはある)。

 ただ、あの言葉は"祈り"だったのだろうとは思う。

 そしてこれは5月のある日。部代に突然お呼ばれする。「ゆ、ちょっと話そうか」お説教なのかな! お説教なのかな!自尊心をたくさん傷つけるようなこと言われちゃう!

部代「ゆは、何でも独りでしようとする癖があるね。でもプログラムって、人からパクるものなのよ。俺も月に8000ステップとか組んでた時期があったけど、とにかく人のコードを見たよ。そうやって覚えるんだよ」

 なんだか諭されている。

部代「一昨日、プロジェクトの人たちと話をしたんだけど、行き詰ってたのはみんな知ってたんだけど、『鬱陶しい』って思われたらどうしようって、どうサポートしていいか解らなかったんだって」

 なんて言うか、部代もそうなんだけど、世界にほんのちょっと善いものをちょこっとだけ付け加える、そのような流れに私はいるんだなぁ、と思ったことです。そのプロジェクトの顛末のことを、そろそろ語る時が来たのかも知れない。

部代「あ、でも、ひょっとしたら、6月から別の案件に行ってもらうかも知れない」

 ……上述の"別の案件"ってヤツに8月から放り込まれているのだが、例によって例の如くのヘルです。私は水属性なので鉄火場/火炙り/デスマーチは忌避していきたいところ。俺はトラブルが嫌いだ。だが、トラブルが俺のことを好きなのさ。

部代「それと、俺の快気祝い、早く持って帰って」
ゆ 「いいえ、いいえ。部長代理が病院とご縁がありますように持って帰りません」






2009⁄12⁄15 00:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(2) trackback(0)







 That's my soul up there


 痙攣れる死鶏の眼、輪唱の 輪唱の輪のひろがるなかに

 さてもさて。半年ほど前の、会社の呑み会の席での話。会社の人の知り合いが結婚詐欺にあったそうなので、その概要を記す。語る本人としては笑い話らしいのだけど、その場にいた人たちは全員凍りついたんだぜ。

 むかしむかし、あるところになかむつまじいカップルがいたそうな。

 ある日、彼女さんが突然「好きな人が出来たから結婚する」となどと論理の階梯を鮮やかに数十段飛び越したことを言い始め、彼氏さんも彼氏さんで「そいじゃあ身を引こうかい」と他者の<他者性>を損なわな過ぎる返答。

 しばらく経って、彼氏さんに一通の手紙が来たそうな。それは、当の彼女さんの結婚式の招待状だったそう。彼氏さんは「そいつぁめでたい!」とそれに出席の返事をしたそうな。そして当日。

 洋々と結婚式に行ってみると、出席者全員から「何しにきたの!?」的な罵声と嘲笑の渦。

 何でも、その結婚式は彼女さんが仕組んだ壮絶なドッキリで、出席者の友達は嘘結婚式を面白がり参加、従兄弟もなんだか参加。でも叔父さん叔母さんを巻き込んでの大騒ぎだったため、親類一同激しく腹を立ててしまったそうな。

 かくして彼氏さんは彼女さんと手に手を取って、彼女さんの親類一同に謝るため、日本縦断謝罪行脚に出かけましたとさ。めでたし、めでたし。

 ……我々の知る、世間一般で言う結婚詐欺とは似ても似つかぬ顛末。「ね、面白いでしょ?」といった風にリアクションを待つ語り部。何処をどう補正すれば現世の話に着地させることが出来るのか考え込み、それを放棄し、最終的に甚大なストレスの中に置き去りにされた我々。

 冒頭は塚本邦雄より。KU・NI・O is cool! KU・NI・O ist Kreig! かように悪夢的な光景を、我々はいつかどこかで見た覚えがあるように思う。父/母の心に昏い記憶として沈殿しているらしい、調理前に鶏を絞める風習も、業者さん以外はそう目にすることはないはずなのだが。

 趣味的に日常的にメメント・モっておられる方を除いて。





2009⁄12⁄13 00:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(2) trackback(0)







 Why So Serious? 『Shaun of the Dead』


shaun

『Shaun of the Dead』

「ゾのつく言葉は使うな!」
「何で?」
「馬鹿みたいだろ!」

 何事につけやる気も何もないショーン君は毎日のようにパブに入り浸ってて、ガールフレンドとのデートもそのパブで、いい加減愛想つかされたり、元気に生き腐れている親友のデブ(主人公以外からは嫌われている)を庇ったり、一緒に馬鹿話に花を咲かせているうちに世界の終わりっぽくなった。

 そもそもホラー映画が苦手であり、わけてもゾン……えぇと、死体が動き回る系の映像には無類の拒絶反応を示すところの私なのだけど、『Hot Fuzz』の監督が撮った映画である点、うちのドラマーが面白かったと言っていた点を鑑み、恐る恐る見ることにしたよ。

 勿論、事前の入念なゴア描写有無の確認は欠かさないんだぜ。

 ゾン……えぇと、歩き回る死体よりも歩き回る死体っぽいダメ人間を主人公に仕立て上げつつ、ストーリィは開始15分程度でカタストロフを迎える大変フットワークの軽い出来。ただし主人公が主人公のため、その後暫く死者の街と化していることに気付かない。ヤッホー! アパシー!

 出勤中、明らかな血痕も目に入らないし、歩き回る死体を見て「相当出来上がってんな」というクソのような感想を漏らす程度。ようやく危機的な状況に放り込まれても、「家から出ないでおこうかな」とか「事態が収まるまでパブで呑んでようぜ」とか、消極策しか出てこない!

 ゾン……歩き回る死体に襲撃され(その時はヤク中扱いしていた)、写メを撮ったりしているうちにいい加減マズいかもって空気になって、埋蔵していたレコードを「これは投げていい」「これは投げちゃダメ」とか言いながら投げて戦い始める。その後も、クリケットのラケットで殴ったりとか、「連中の真似すれば気付かれないんじゃない」とか、なんだか随分牧歌的なのばっかりだ。

 そのようなショーン君たちですが、母親救出作戦あたりから<当事者>として胸がすくような成長っぷりを見せてくれるも、悪意だか諦観だか、飲み込み難い後味を残す、あるいは無理矢理社会派を気取ることも可能(もしお好みであれば)なオチをつけるあたり、何だかとってもイギリスって感じですわね。

 それにしても、"Sort your life out!!"って絶望の淵で殴り書く彼がちょっと人事とは思えない。絶望と言っても二日酔いだが。「真面目に生きろ」とかそういう感じの字幕がついていたけど、英語のほうがなんか迫力があるね(技術者的には"Sort"ってのは馴染み深くありますな)。面談のたびに上司に「色んなことに手を出しすぎ」とか「目標を高く設定し過ぎ」とか言われて続けて2年、か…・・・。

「誰だ、こんな曲流したのは!」
「自動再生だよ!」






2009⁄12⁄11 00:00 カテゴリー:感想と雑感 comment(0) trackback(0)







 That's my soul up there


 Si vis pacem, para bellum.

 不整脈と浅い呼吸に難渋するしつつ日々を過ごしているうちに(ああ、不便だ)、周りの友人から数件立て続けにヘヴィな話を聞く。なんて言うかもう、それぞれの個人的な戦場とかの話じゃなく、many have perished, more willの様相を呈してきた。

 喩でもなんでもなく、ここは全面的で大文字の戦場で、それぞれが相対する前線があるだけの模様。「俺、撃ってないのに……」という弁明が通用しないらしいのは、以前書いたように、協力会社のSEさんが心の風邪拗らせた挙句記憶障害をきたし、会社を辞めることになったのを参照すれば理解されよう。

 われよりややつよき運命賜りし鶸なり灼くる砂の上の屍

 突然、上記のような啓示に打たれ(目を放すとすぐ啓示に打たれるタイプです)、なんだかなぁ……/やれやれ……家猫の怠惰……そんな感じの溜め息をつき、気付く。やぁ、息がしやすくなり、VENOMのリズム隊みたいだった鼓動が定まっていて、大変快適じゃないですか。

 何だかダマになった物事が勝手に連鎖的に整理されて、身体的にGOサイン、ということのようだ。詳しくは解らないが。そうかそうかそういうことか、と対象のない納得感を噛み締めつつ、遅れを取り戻さんとするように猛然と、徹底的に夜の散歩。夜風が煮凝った血液に氷をぶち込むぜ。

 お腹も冷えるぜ。

 ちょっと笑い事じゃないレベルの腹痛を抱え、家路を急ぐ。こんなに切羽詰って急いだことはここ数年なかった気がする。空き地にあらぬ誘惑を感じたことをここで告白しなければならない。伊集院光とかならまだしも、一般人的には、粗相を笑って済ませられる年齢って随分低く(あるいは遥かに高く)設定されているように思われる。

 昏倒してしまい、何もかも終わりにしたくなる頃にようやく部屋に辿りつく。鍵を開ける手際ももどかしく、それはもう身も世もないテイタラクでトイレに駆け込み、腰を下ろしたら便座が上がっていて、便器にはまる。OK、この程度の失態なら"大丈夫"だ。神は天にいまし、世は全てこともなし。

 未来の奥さんが夜中便器にはまらないよう、便座を下げる習慣をつける契機になったと考えよう……ゆさん、夜中に便器にはまってくすくす笑っていい階梯って奴を、あんたはとうの昔に跨ぎ越してるように思われますぜ。





2009⁄12⁄09 00:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(2) trackback(0)







 音楽だけが悪に拮抗する


doimoi.jpg


DOI MOI / Dialectic and Apocalypse

 MESHUGGAHの角を丁寧に研磨してしっとりさせたようなバッキングに、これまたGraham Bonnetをソフトにした感じのソウルフルなヴォーカルが乗る。混ぜてはならぬものを混ぜ、何故かゴリッと万人向けのJOURNEYやASIAに異常な角度から接近する。ボーリング大会で突如独り詰め将棋を始め、ピンをバコバコ倒してるようなこの世ならぬ風景。

 この「ギンギンに尖らざれば死。だけど、一番大事なのは歌だろ」という姿勢はTHE ALMIGHTYをちょっと思い出させる。すなわち、主張は正しいけれど、産み出されたものはどこにも属さないという、寄る辺なき変態性を礼賛す。

 ギターの陰影の濃さや、妙にややこしいリズム隊、そしてフワッと浮き上がるような素晴らしいコード/音の壁、といった点にそこはかとなくRUSHの馨り/花曇りの空のような、すっきりしない青さを感じさせるコードワークがなんだかBruce Dickinsonの組んだ変態オルタナバンドSKUNKWORKSっぽくも。

 入り組んだテクスチャーの曲の数々が、ほとんど2分~3分でパリっと終わるあたり、とってもキュートで、そのスムースさがときどきフュージョンにも聴こえる。MESHUGGAHがどうの、と冒頭で剣呑なことを書いたけど、さらに連想を重ねるなら、MESSHUGGAHがドリルなら、DOI MOIは毛筆の感触がある。

 そんなこんなでリフときたら、CARCASS的なキモさを遺憾なく発揮してみたり、パーカッシヴにポリリズムしてみたり、鉄屑が転がるようなジャンクなリフを刻んでみたり、地下住人然としていつつ、ウェルメイドな音造りで、なんだか聴けちゃう上に、フラッシーなギター・ソロもお手の物。

 そうね 今年は窓を開けておくわ。夜の本当の暗さが知りたいの。

 上記の詩が素晴らしい。なんと言うか、小さな永遠を上品に捕らえているように思われる。短歌の世界で言葉を入れ替えられる句/歌を「この句/歌は動く」と評するのだけど、例えば「今年は窓を開けておくね」とか「今夜は窓を開けておくわ」だと、決定的に何かが損なわれる。凄い。これぞまさに棒立ちのポエジー。

 ちなみにDOI MOIの中の人のBlogはこちら。突然THUNDERHEADに猛烈な執着を見せたりするいい人。うわ、DOI MOIのTシャツ欲しい!






2009⁄12⁄07 00:00 カテゴリー:音楽の話 comment(0) trackback(0)







 That's my soul up there


 一ヶ月に一回大病、一ヶ月に一回大病のゆです!

 最近私ときたらまたぞろ体調を崩しているのだが、ちょっと今回は大きめのアレで、部代と課長を交えて話をした。不整脈が酷く、コンビニ気分で世界なぞ燃え堕ちれば良い、この頭痛が治まるのであれば、という地点に辿りつき、病院へ。私をフィックスするか、世界が滅ぶか、だ!

 兎にも角にもドキドキ心電図やわくわくレントゲンの結果、身体に異常はないそうだ。母が心臓の手術をし、父を肺から転移した癌で亡くしている私、それはもう気付けば叫ぶように白い病室の見知らぬ天上……という風景を、ありありと幻視するのです。

 まるで、故郷のように。

部代「それ、大丈夫? 長期的に見て、対抗していく策ってある?」
ゆ 「う~ん、まずは病状が落ち着いてからですね。そこから軌道に乗せていく、と」
部代「ストレス溜め込んだりしてない? 解消法とか持ってる?」
課長「セックスかな

 その後キッチリ仕事を終えて、帰ってきたら、玄関に噎せ返るような金木犀の甘い匂い。

 誰か来たのかな? こんなに金木犀の匂いをさせてるなんて、そいつはきっとまともな人間じゃねぇぜ。まったく、残業して命拾いしたぜ。などと考えながら部屋に入るとさらに匂いは強まり、いよいよちょっとこれは危機的な状況なんじゃないかと身構える。

 換気のために部屋の窓を開け放って仕事に行っていたのだが、流石に日が落ちて寒くなってきたため、閉めようと窓辺に歩み寄ると、白く小さい花をふさふさと枝につけた、当の金木犀と目が合う。やれやれ。何てマジカル。

 まぁ、そんな日もありましょう。





2009⁄12⁄05 00:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(0) trackback(0)







 That's my soul up there


偉い方「いいか、我が社は今いい流れにある。ゆも基本情報処理技術者試験に受かった」

 ……って勇み足で受かったことにされていたらしい。経営会議に出席した課長曰く。酷くうろたえる。う、受かったかもって言っても、自己採点だよ? 受験番号書き忘れたり、そういうことしてないとは言えないんだよ?

課長「でももう受かった気でおるからね」

 あああ。また知らないところで話が大きくなって! これで落ちてたら、LAのマフィアに目をつけられてアメリカに居られなくなった私立探偵が飲み友達の娼婦と一緒にキューバなりメキシコなりに逃げるみたいなことがしたい。その逃避行の夜明けに見る砂漠の大きな太陽は、私の何某かのイデアである

 テキーラ、目を射る陽光、ああ――なんて大きな夜明け。

 そのようなことはどうでもいいのだ! 合格発表まで悶々と過ごし、当日正午、震える指でOHPの合格者一覧を開く……回線が落ちている。毎度毎度落ちるって解ってるなら増強するなりなんなりしろよ! 仮にもシステム屋の検定試験だろうに。

ゆ 「ううううう受かりました」
課長「よし、コーヒー奢ってやる」

 コーヒーを飲みながら課長「たまにはいいこともあるもんだ。これで適当なことが言えなくなってきたなぁ」と遠い目。現在のプロジェクトで散々私を苛め抜き、その傍らで他社の人間から「俺もあと何年かしたらああならないといけないのかなぁ」と畏怖と憧れの対象になっていた課長。ひょっとして――この捩れた精神の持ち主である氏は、寂しかったのかも知れないって、ちょっと思った。

 そう思ったけど、まだ心を許さないから! 一緒にあっぷあっぷしている我々チームのエース・プログラマさんを見てみろ。1回課長にリポビタンDを奢ってもらったばっかりに、毎日毎日「……リポビタンD、美味しかったでしょ」という枕詞と共に致死的な量の仕事を振られているじゃないか。

 帰して! おうちに帰して!





2009⁄12⁄03 00:00 カテゴリー:白昼夢のような日々 comment(0) trackback(0)







 音楽だけが悪に拮抗する


fas

DEATHSPELL OMEGA / Fas - Ite, Maledicti, In Ignem Aeternum

 『Kenose』アルバムは大好きだ。"I.Everything except GOD, has in it some measure of privation, thus all individuals may be graded according to the degree to which they are infected with mere potentiality."最高(腹立たしいことに、こういう曲名)。1日中聴いてたい。勿論『Kenose』アルバム以前も大好き。

 その後の『Fas - Ite, Maledicti, In Ignem Aeternum』あたりからよく解らなくなってきたので遠ざかっていたのだけど、そろそろDEATHSPELL OMEGAと仲直りしたい時期なので、腰据えて聴いてみたよ。だって、ほら、寒いし。

 "The Shrine of Mad Laughter"や"Bread of Bitterness"は完膚なきまでに醜い曲だ。錯乱/麻痺/錯乱が入り乱れ延々と続く。ギターの音程が乱昇降を繰り返し、それにユニゾンしてリズムも嬉々として崩壊していく。Chaotic Core勢に接近しつつも決定的に違う気がする。リズム隊の資質とメロディに対する執拗な拘りに起因するんじゃないかと思う。

 えー、THE BEATLES絡みの話をするけれど。John Lennonの"Imagine"って曲を思い出して欲しい。あの曲のサビに入るまで、コードがどんどん不安定になっていく感じ。サビでコードが安定し、ホッとすると言うか、気持ちが開ける感じ。これを「終止感」って言うそうな。

 全楽器一体となって雪崩のように猪突するパートにおいても何かが鳴ってるけどよく解らない、痛めつけられ過ぎて感覚がなくなったような静かなパートにおいても、どこまでもどこまでも不安定になって行く。ときどき「終止感」があったらありがたくて涙が出そうだ(見よ、人間はここまで譲歩出来る)。

 出鱈目に歌ってても、時間が経つと、出てくるフレーズに繰り返しが多くなって陳腐化してしまうでしょ? このように「終止感」や解決が音楽にある限り、醜いメロディってのは、実は存在し難い。しかるにこのアルバムは徹底的に醜悪なメロディの顕現という難事に挑み、成功している。

 だからと言って、それが嬉しいか否かはまた別次元の話だが。

 このアルバムの敷居をガン上げしているのは曲の長さ。10分前後の曲が3曲、7分台が1曲、15分越えが1曲。2分というキュートな長さの曲はアウトロである。これはてんで解決に向かわないメロディが酷く長く続くということを意味する。地獄の本質は終わりがないことである。たかだか音楽聴くってだけで随分な<克己心>ってやつを必要とするな!

 それでも繰り返し聴いちゃう理由:醜悪であることとリフが理知的でエモーショナルであることは矛盾しないのだぜ。それがどのような形であれ、強烈であり、心を掻き乱すフレーズが沢山入っていて、何かしらの意図でガッチリ構築されている。"A Chore for the Lost"では絶望的に儚く美しいメロディもちょこっと出てくるよ。

 最早何リットル悪魔汁を飲んだらそんな発想が出て来るのか解らないようなギターフレーズが散見され、とても楽しい。それに何度も言うけど、ここのリズム隊が好き。非人間的な不思議ブラストを駆使する場面にあっても、どこか野蛮というか、AC/DCあたり好きに育てられたような、古き良きRock'n'Rollの旨みがある気がする。

 次作の『Veritas Diaboli Manet in Aeternum - Chaining the Katechon』は1曲で22分もあるぞ。喜べ。






2009⁄12⁄01 00:00 カテゴリー:音楽の話 comment(2) trackback(0)









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