2009.11.25
That's my soul up there
Within - without - above - around
内に、外に、空に、四方に
Ever searching spear of eyes
いやしくも探る注視の槍よ
私がこの世にひり出されたのが5月、その重大な月に望まぬまま沖縄へ社員旅行へ行くことになった顛末を記す。その頃、我々は出張漬けでいい具合に脳が煮えており、部長代理は内臓大爆発により手術後、傍目に飛行機のGに耐えられなそうなコンディションだったのだが、ハーフパンツで生命に漲っている感じの登場だった。
先輩「部代、張り切ってるよ。死んじゃうよ」
ゆ 「沖縄について、部代を起こそうとしたら、シートにジワっと……赤い……」
先輩「だいたい、旅行とかしてる場合じゃないだろう」
ゆ 「仕事させろ! そして休みとらせろ!」
那覇空港に着くが早いか、仕事がどうでもよくなっていく。これは地上の神秘の一つに数えてもよかろ。我々、羽を伸ばし、楽しむ気満々。まずは小手調べとばかりにひめゆりの塔に連れて行かれる。
一礼に並んで互いの肩に手をかけて、なんか規則性のある写真とってみたり、かわいい絵を持っててみたり、今も昔も女の子はそういうことするものであるらしい。そういう人たちが「捕まったら捕虜になるから、早く死ななくちゃ」だの、「早く殺して下さい。自決は出来ません」だの。
そのロジックは正気の頭からは出て来難いもののように思われる。もしそれがプログラミングだったなら、きっとコンパイラが弾く。どくどくエラー出す。強い日差し、陰まで深緑であるような木の下で一同タバコを吸いながら酷く沈鬱な心持ち。誰も喋らない。
夜はお洒落なバーでグラスを傾ける。BGMはSTINGの"Fragile"や、クラプトンの"Tears in Heaven"の生演奏。演奏者の顔が濃い。ちょっと頭のイカれたチーフが、立ち寄ったコンビニで購入したガンダム・Mk2を、そっとテーブルの上に置いた。囀るグラスの氷。そして、そびえ立つガンダム・Mk2。
その勇姿。
内に、外に、空に、四方に
Ever searching spear of eyes
いやしくも探る注視の槍よ
私がこの世にひり出されたのが5月、その重大な月に望まぬまま沖縄へ社員旅行へ行くことになった顛末を記す。その頃、我々は出張漬けでいい具合に脳が煮えており、部長代理は内臓大爆発により手術後、傍目に飛行機のGに耐えられなそうなコンディションだったのだが、ハーフパンツで生命に漲っている感じの登場だった。
先輩「部代、張り切ってるよ。死んじゃうよ」
ゆ 「沖縄について、部代を起こそうとしたら、シートにジワっと……赤い……」
先輩「だいたい、旅行とかしてる場合じゃないだろう」
ゆ 「仕事させろ! そして休みとらせろ!」
那覇空港に着くが早いか、仕事がどうでもよくなっていく。これは地上の神秘の一つに数えてもよかろ。我々、羽を伸ばし、楽しむ気満々。まずは小手調べとばかりにひめゆりの塔に連れて行かれる。
一礼に並んで互いの肩に手をかけて、なんか規則性のある写真とってみたり、かわいい絵を持っててみたり、今も昔も女の子はそういうことするものであるらしい。そういう人たちが「捕まったら捕虜になるから、早く死ななくちゃ」だの、「早く殺して下さい。自決は出来ません」だの。
そのロジックは正気の頭からは出て来難いもののように思われる。もしそれがプログラミングだったなら、きっとコンパイラが弾く。どくどくエラー出す。強い日差し、陰まで深緑であるような木の下で一同タバコを吸いながら酷く沈鬱な心持ち。誰も喋らない。
夜はお洒落なバーでグラスを傾ける。BGMはSTINGの"Fragile"や、クラプトンの"Tears in Heaven"の生演奏。演奏者の顔が濃い。ちょっと頭のイカれたチーフが、立ち寄ったコンビニで購入したガンダム・Mk2を、そっとテーブルの上に置いた。囀るグラスの氷。そして、そびえ立つガンダム・Mk2。
その勇姿。
2009.11.23
That's my soul up there
Let me tell you a story to chill the bones
(恐ろしい話をさせてくれ)
About a thing that I saw
(俺が見たことについてだ)
「中には考えなしにクスリポンポンばら撒くヤツもいるけどさ、俺みたいにちゃんと説明するヤツから受け取らないと、マズいよ。やっぱり依存性はあるし、身体が馴染んだが最後、人生を破壊するからね」
そう初老の男は呟くように言った。さぁ、いざ、キメん。初めてのおクスリを。
そのそもそもの始まりは。毎日いまいちな性能の脳味噌をフル回転させていたら、またぞろ上手いこと眠れなくなってしまいましてん。夜中におきて悶々としているうち、夜が明け、3時間とか睡眠で這うようにして仕事に行く日々。
日常に支障をきたすようになったら病院に行こうと漫然と考えていたところ、ついに遅刻し、言い訳を考えていて「あ、そうだ。病院」と思い立つ。軽く頭が重いのと、コーヒー過剰摂取によるぼんよりした吐き気を口実に近隣の病院へ。
もっともらしく症状を訴え、「そう言えば最近眠りが、どうも」という話になったところ、冒頭の言葉と共に睡眠剤と抗鬱剤を処方された。ああ――何だかえらいことになってしまった。この程度で心の風邪ひくような半端な鍛え方してないんだぜ、という思いと「凄いもの処方されちゃったからには、自覚症状がないだけかも」という思いが相半ばする。
かくて陽が沈んで随分経った頃。両者を眼前に並べ、私はどうしたものかと思案する。人生……でも、どうなるか飲んで見たくもある。1回飲んでみて、効き目を確認し、然る後どのように振舞うか決めよう。烏龍茶で流し込む。「もし知覚の扉が浄化されるならば、全ての物は人間にとってありのままに現れ、無限に見える」とウィリアム・ブレイクは言ったよ。
瞬く間に昏倒し、始業時間後に目を覚ます。まさかの2日連続寝坊とは。目を覚まし、時計を確認した私は死者よりも蒼褪めていたと、歴史は語る。これが私の目撃した震え上がるような話である。
When you're lying in your sleep, when you're lying in your bed
(床につき眠りに落ちる時)
And you wake from your dreams to go dancing with the dead……
(夢から覚め、死者と踊り戯れる時……)
(恐ろしい話をさせてくれ)
About a thing that I saw
(俺が見たことについてだ)
「中には考えなしにクスリポンポンばら撒くヤツもいるけどさ、俺みたいにちゃんと説明するヤツから受け取らないと、マズいよ。やっぱり依存性はあるし、身体が馴染んだが最後、人生を破壊するからね」
そう初老の男は呟くように言った。さぁ、いざ、キメん。初めてのおクスリを。
そのそもそもの始まりは。毎日いまいちな性能の脳味噌をフル回転させていたら、またぞろ上手いこと眠れなくなってしまいましてん。夜中におきて悶々としているうち、夜が明け、3時間とか睡眠で這うようにして仕事に行く日々。
日常に支障をきたすようになったら病院に行こうと漫然と考えていたところ、ついに遅刻し、言い訳を考えていて「あ、そうだ。病院」と思い立つ。軽く頭が重いのと、コーヒー過剰摂取によるぼんよりした吐き気を口実に近隣の病院へ。
もっともらしく症状を訴え、「そう言えば最近眠りが、どうも」という話になったところ、冒頭の言葉と共に睡眠剤と抗鬱剤を処方された。ああ――何だかえらいことになってしまった。この程度で心の風邪ひくような半端な鍛え方してないんだぜ、という思いと「凄いもの処方されちゃったからには、自覚症状がないだけかも」という思いが相半ばする。
かくて陽が沈んで随分経った頃。両者を眼前に並べ、私はどうしたものかと思案する。人生……でも、どうなるか飲んで見たくもある。1回飲んでみて、効き目を確認し、然る後どのように振舞うか決めよう。烏龍茶で流し込む。「もし知覚の扉が浄化されるならば、全ての物は人間にとってありのままに現れ、無限に見える」とウィリアム・ブレイクは言ったよ。
瞬く間に昏倒し、始業時間後に目を覚ます。まさかの2日連続寝坊とは。目を覚まし、時計を確認した私は死者よりも蒼褪めていたと、歴史は語る。これが私の目撃した震え上がるような話である。
When you're lying in your sleep, when you're lying in your bed
(床につき眠りに落ちる時)
And you wake from your dreams to go dancing with the dead……
(夢から覚め、死者と踊り戯れる時……)
2009.11.21
音楽だけが悪に拮抗する

MARDUK / Warschau
この世のバンドやアルバムには、そいつを聴いているときだけは「やっぱり、一番好きだな!」と思えるようなものがあって、私にとってのそれの一つ2がMARDUKだったりする。聴き終えたあとは「そんなでもないな!」と心の底から思う。うん。もっと広い視野ってやつを持つべき。
MARDUKときたら、メロディらしいメロディがあったのは『Heaven Shall Burn...When We Are Gathered』あたりまでで、その後の「あ、メロディいらなくね?」と気付いてしまい、『Panzer Divsion Marduk』に至ってはロール、然らずんばブラストという阿鼻地獄へ。
最近までのアルバムに関して、ギターの音が上下するため、それがメロディであると言えないこともないが、錯乱/残酷/冷厳……としか形容できないもので、一般人が歓迎するような類のものではない。メロディもリズムもどうあったって現実と折り合いが悪い方向へとひた走る姿には目頭が熱くなる。
『Plague Angel』ではMortuus(Arioch)という怨嗟、侮蔑、然らずんば憤怒なヴォーカリストまで迎えていて(私はこのヴォーカリストがとても好きだ)、無邪気な「キリスト憎し」「古代信仰最高」という地平から悠然と離陸し、史実や聖書のおぞましい側面を頼みもしないのにしっかりと描写するようになって、酸鼻度も弥増す。
そんなバンドのライヴアルバムです。
ところどころ錆の浮いた鉈のようなガナリ声、シングル・コイルのギターを掻き毟る尖りきった音、PUNK的にうねるベース、リズム隊という概念を一切放棄したようなブラスト。音の暴力による荘厳な儀式。厭過ぎる。もう……もう、この津波だけが正義でありこれ以外に正義はない。
"Burn My Coffin"や"Sulphur Souls"あたりの、美しいメロディを湛えて疾駆する曲、ミッドテンポの"Wolves"――今となっては最早「かわいい」と思えるような曲も苛烈な圧を以てつかまつるー! 演奏は勿論しっかりしており、音の分離もよく、スタジオ盤よりも熱っぽく演奏されていて、大変麗しい。確かにあるのだ。「ああ、事物の全てはMARDUK的たれよかし!」と天を仰ぐ瞬間が。
しかし、それも最早――またとなけめ、またとなけめ、だ!(聴き終わったから)
2009.11.19
That's my soul up there
昔話は続く。案件を取られて私だけがエデンの園を追われたような気分になり、嫉視と憤怒に取り憑かれ、hate feelingに溢れたいいリフが出来るも、結局曲としては固まっていなかった、そんな時の話さ、これは。
出向中の課長が久しぶりに帰ってきて開口一番、「やっぱ安心しますねぇ! この重量感!」などと親愛の情の裏に「お前はデブ」というエモーションを隠したことを仰ってたけれど、氏は氏なりに心配していたご様子。入院中、下記のような遣り取りがあった。
課長「部代、まだ、安静にしとかなきゃダメ?」
ゆ 「はい。まだ傷口が痛いらしいです」
課長「笑いものにするのはもうちょっと先か……」
東京支社からテレビ電話。「部長代理が退院したって聞いて、ちょっとお顔みたいなって」東京支社の人たちはなんだかほんわかぱっぱしてて可愛いです。部代の全方向愛されっぷりに関しても、私は最早神話的なものすら感じている。
部代「いや〜、手術後ずっと点滴で過ごしてたから、20kg痩せたよ!」
東京「変わってねーじゃねーか!」
東京「どうしてそんなすぐバレる嘘吐くんですか!」
そんな心温まるやりとりを尻目にゴロツキな目付きでゴロツキ的に仕事をして、ゴロツキ的な出社/帰宅っぷりが目に余る私は、明くる朝、部代を虐め抜くべく、早めの帰宅。部代どころかその上まで震え上がらせてやる。
そして夜は巡り日は巡り。2時間ほどのしょうもない会議の後、部長代理をふん捕まえて、言葉の暴力を加えんとす。「ゆは、どうしたい? 何になりたい?」そう部代にいきなり切り出され、出鼻を挫かれる。
うーんと……うーんとね、ひこうき!
小一時間のトークセッションは、「ゆの仕事を取り上げたのではなく、他にして欲しいことがある」などといい感じの方向に話を転がされ、「それじゃあ今の体制はおかしいだろう」と返しているうちに、なんだか建設的な話し合いに終始する。
あれ? あれっ……?
部代「それじゃあ、今の体制を変えるよう、上に話通しとくよ」
ゆ 「はい、よろしくお願いします! 頑張ります!」
俺は……負けた、のか……?
出向中の課長が久しぶりに帰ってきて開口一番、「やっぱ安心しますねぇ! この重量感!」などと親愛の情の裏に「お前はデブ」というエモーションを隠したことを仰ってたけれど、氏は氏なりに心配していたご様子。入院中、下記のような遣り取りがあった。
課長「部代、まだ、安静にしとかなきゃダメ?」
ゆ 「はい。まだ傷口が痛いらしいです」
課長「笑いものにするのはもうちょっと先か……」
東京支社からテレビ電話。「部長代理が退院したって聞いて、ちょっとお顔みたいなって」東京支社の人たちはなんだかほんわかぱっぱしてて可愛いです。部代の全方向愛されっぷりに関しても、私は最早神話的なものすら感じている。
部代「いや〜、手術後ずっと点滴で過ごしてたから、20kg痩せたよ!」
東京「変わってねーじゃねーか!」
東京「どうしてそんなすぐバレる嘘吐くんですか!」
そんな心温まるやりとりを尻目にゴロツキな目付きでゴロツキ的に仕事をして、ゴロツキ的な出社/帰宅っぷりが目に余る私は、明くる朝、部代を虐め抜くべく、早めの帰宅。部代どころかその上まで震え上がらせてやる。
そして夜は巡り日は巡り。2時間ほどのしょうもない会議の後、部長代理をふん捕まえて、言葉の暴力を加えんとす。「ゆは、どうしたい? 何になりたい?」そう部代にいきなり切り出され、出鼻を挫かれる。
うーんと……うーんとね、ひこうき!
小一時間のトークセッションは、「ゆの仕事を取り上げたのではなく、他にして欲しいことがある」などといい感じの方向に話を転がされ、「それじゃあ今の体制はおかしいだろう」と返しているうちに、なんだか建設的な話し合いに終始する。
あれ? あれっ……?
部代「それじゃあ、今の体制を変えるよう、上に話通しとくよ」
ゆ 「はい、よろしくお願いします! 頑張ります!」
俺は……負けた、のか……?
2009.11.17
That's my soul up there
これは虎視眈々と狙っていた案件をまるっと浚われ、ゴロツキみたいに荒廃した仕事っぷりだった時のお話。今となっては「あんな案件に組み入れられるぐらいなら舌噛んで死ぬ」と思っている。まっこと、人間とは不合理なものよなぁ。
仕事関係で大変に腹を立てているので、方々に迷惑のかからないよう、オブラートに包んで書く! OK、まずは落ち着こう……性欲OFF! ON! 性欲の話なんてしてない! 狙っていた案件が取られた! それ、私がするハズだったのに!
部代「注射がもう痛くって。今度から注射、断ろうと思う」
その案件を任されたのは、何だかボーッとした新人と何だかボーッとしたベテラン。共にWebシステムに精通していない。次の仕事が決まってないから、とのこと。そんなの仕事出来ないからだろ! うわーん! 私、別に暇でしょうがないから勉強してきたワケじゃないのに! ただボケーッと座ってたヤツに仕事取られたー!
部代「そうね……明日、話しよっか」
あ、内臓大爆発部代おかえり!
腹立ちに任せてハイチュウを一本まるっといく。そいつが230kcalもあるということに気付き慄然とする。もうこれは誤差って自分を誤魔化せない。「今度から語尾に『デブ』ってつけて喋って下さいね」って内臓大爆発部代に進言していたのが、今度は私が言われる番になってしまう。
慌ててちょこっと運動しつつ、考える。するか! 全面対決するか!
散々セキュリティ方面で脅して、押し通るってのはどうだ。それでも現在のプロジェクトでサブリーダー/リーダー路線をいつまでもさせるつもりであれば、部署換えを申し出てみよう。
そこら辺、ちゃんと向かい合って話を聴いてくれる内臓大爆発部代はいい上司。ただ、帰り際、戦闘的なところをチラリしてみたら。「痛たたたたた……手術の後が、ジワッとするんだよね……」などとのたまうのであった。
変な芸覚えてきやがったのであった。
仕事関係で大変に腹を立てているので、方々に迷惑のかからないよう、オブラートに包んで書く! OK、まずは落ち着こう……性欲OFF! ON! 性欲の話なんてしてない! 狙っていた案件が取られた! それ、私がするハズだったのに!
部代「注射がもう痛くって。今度から注射、断ろうと思う」
その案件を任されたのは、何だかボーッとした新人と何だかボーッとしたベテラン。共にWebシステムに精通していない。次の仕事が決まってないから、とのこと。そんなの仕事出来ないからだろ! うわーん! 私、別に暇でしょうがないから勉強してきたワケじゃないのに! ただボケーッと座ってたヤツに仕事取られたー!
部代「そうね……明日、話しよっか」
あ、内臓大爆発部代おかえり!
腹立ちに任せてハイチュウを一本まるっといく。そいつが230kcalもあるということに気付き慄然とする。もうこれは誤差って自分を誤魔化せない。「今度から語尾に『デブ』ってつけて喋って下さいね」って内臓大爆発部代に進言していたのが、今度は私が言われる番になってしまう。
慌ててちょこっと運動しつつ、考える。するか! 全面対決するか!
散々セキュリティ方面で脅して、押し通るってのはどうだ。それでも現在のプロジェクトでサブリーダー/リーダー路線をいつまでもさせるつもりであれば、部署換えを申し出てみよう。
そこら辺、ちゃんと向かい合って話を聴いてくれる内臓大爆発部代はいい上司。ただ、帰り際、戦闘的なところをチラリしてみたら。「痛たたたたた……手術の後が、ジワッとするんだよね……」などとのたまうのであった。
変な芸覚えてきやがったのであった。

